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(回答先: Re: 大金をもらうのですから少しは気もつかうでしょう 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 2 月 27 日 20:08:38)
マルハナバチさん、こんばんわ。
国債を帳消しにしてやると利払いをしない分楽になりますが、ドルの価値が下落しないかたちで新たに資金が必要な状況ですから、そうじゃなくて新規に頂戴と言われます。
米国債はそう遠くない時期に対外分はデフォルトされ、日本の政府・日銀が保有しさらに増やしている米国債も、完済されることなく紙くずになると考えています。
4000億ドルを超える経常収支赤字の国家は、富裕層から大掛りに徴税するか、国民生活が崩壊するほどの大衆課税をするかしない限り、対外債務を返済することはできません。(これは、中南米諸国などにIMFが押し付けている政策を考えればわかることです)
もう一つは、大幅なドル安にして債務負担を減少させるという手がありますが、米国経済のように産業力を失っている場合は、ますます経常収支の赤字が増大したり、財政赤字が膨らむ要因になりますから、対外債務が急速に積み上がることになります。
(このことは、円に対して半分の価値にした85年の「プラザ合意」以降の米国の経常収支や連邦債務の変化を見ればわかります)
米国支配層はそれなりにお利口ですから、このような見通しを既に持っているでしょう。返済したくても返済できない対外債務は、傷が深くならないうちにデフォルトするしかありません。
この意味でも、米国債でのお支払いはご勘弁をということになります。
※ 米国対外債務デフォルトについての参照書き込み
『【世界経済を認識する基礎】 “あっしら”的経済概念の説明::国際管理通貨制における外貨準備 《米国政府の対外債務返済能力》 〈その12〉』
( http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/128.html )
『米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/237.html )