現在地 HOME > 掲示板 > 議論・雑談8 > 490.html ★阿修羅♪ |
|
情報担当者は、どうやって、情報を集めてるんですか?
教えてもらえませんか?
=================================================
首相への報告 発射翌日 [中日新聞]
北朝鮮による二十四日の地対艦ミサイル発射をめぐり、防衛庁が発射準備の兆候を十九日につかみ、二十四日夕には発射したとの情報を入手していながら、小泉純一郎首相や石破茂防衛庁長官らに報告されたのは一夜明けた二十五日午前だったことが分かった。北朝鮮情勢が緊迫する中で、政府内の情報共有化の不備があらためて露呈した。
防衛庁情報本部は十九日、北朝鮮が航行制限海域を設けたことを基に、北朝鮮東北部の海岸地域から日本海へのミサイル発射訓練の兆候をつかんだ。北朝鮮軍は毎年十二月から翌年三月にかけて大規模演習するのが恒例化。航行制限海域が沿岸だったことから、情報担当者は射程が百キロ程度しかない地対艦ミサイルの発射か射撃訓練と判断し、内局や陸海空各幕僚監部の情報担当者に限って海域設定の情報を伝えた。
その後、二十四日夕になり、北朝鮮が同日午後にミサイルを発射したとの情報を入手。すぐに、首相官邸の事務レベルに連絡するとともに、ミサイルの種類や落下地点などの確認作業を急いだ。
日本が射程内に入る弾道ミサイル発射などの場合は防衛庁長官を通じて首相官邸に伝える手順になっているが、今回は「日本の安全保障に影響を与えるものではない」と判断。石破長官への報告は、二十五日午前となった。この間、韓国国防省の発表やマスコミ報道が先行し、ミサイル発射が騒ぎとなった。
福田長官も報告を受けたのは同日午前。防衛庁内にとどまらず、首相官邸でも情報伝達の不備があったことに対し、与党内からも批判の声が噴出した。このため、福田長官は同日午後の会見で「情報を入手した段階で、直ちに官邸なり、必要な部署に連絡することは必要だ」と強調し、関係部署に改善を指示したことを明らかにした。
◇ ◇
<<ミサイル発射をめぐる動き>>
【19日】
防衛庁が北朝鮮のミサイル発射準備の情報入手
【24日】
午後 北朝鮮が同国北東部で地対艦ミサイルを発射
夕刻 防衛庁がミサイル発射の情報を入手。直後に首相官邸に事務レベルの連絡
午後7時前 小泉首相がソウルへ出発
【25日】
朝 首相、福田官房長官、川口外相、石破防衛庁長官にそれぞれ報告上がる
午前9時すぎ 福田長官、川口外相が記者会見で「日朝平壌宣言に違反しない」とコメント
午前 韓国国防省がミサイル発射を発表
午後4時 福田長官が記者会見で、関係部署に迅速な連絡体制の整備を指示したことを説明
◇ ◇
◆北朝鮮東北東沿岸域に落下 防衛庁が発表
防衛庁は二十五日、北朝鮮の地対艦ミサイルは東海岸の新城里(シンソンニ)から発射され、東北東の沿岸に近い海域に落下したと発表した。北朝鮮が三種類保有する地対艦ミサイルの射程はいずれも百キロ程度であることから「わが国に向けて発射されたものではない」と断定した。発射の兆候について「日本海沿岸に航行制限海域が設定された事実を数日前につかんだ」とし、事前に情報を入手していたことを明らかにした。
北朝鮮は一九九四年五月に地対艦ミサイル「シルクワーム」を発射しているが、防衛庁幹部は「冬場恒例の訓練では毎年のように発射している」と述べた。
◆パウエル長官「事前に警告あり、さほど驚かない」
【ソウル25日城内康伸】訪韓中のパウエル米国務長官は二十五日、北朝鮮の地対艦ミサイルを発射問題について「北朝鮮が事前に警告しており、さほど驚いたり衝撃を受けたりはしなかった」と述べ、安全保障に対する重大な危険ではないとの考えを明らかにした。
ソウル市内で行った記者会見で語りさらに「ミサイルは比較的立ち遅れたシステムだと考えている」と補足した。