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(回答先: もう一人の殿方より 投稿者 無名相場師 日時 2003 年 2 月 21 日 00:27:09)
転載:
Q
普通に幸せになりたい人には修行は向かないんでしょうか?
(2002/11/23 長野道場にて 一般の方との質疑応答)
修行することは素晴らしいって思うんですけれども、解脱とか悟りとか、煩悩捨断とかっていうと、何かちょっと自分にとっては遠い感じがするんですけれども。修行することに対して、ちょっと躊躇するような感じがあって。
で、普通に幸せになりたいって思う人には、修行が向かないっていうことはないんでしょうか。
A
「現実の世界の幸福」と「解脱」は連動している
いや、悟るということは、最高に現世的にも幸福になります。それは間違いない。むしろ、悟ってないから、倒錯した行動をとってるというような感じがするけどね。だから、悩まなくていいのに悩む。
豊かになりたいなら、自分の利益ばかりにとらわれない方がいい。がめつくなり、他を利する心がなくなると、例えば、豊かになるために必要な、他人との良い縁、関係が得られなくなる。名誉や地位も、同じで、がめついと、かえって尊敬されない。
こうして、現世で幸福になりたいが、悟っていないから、幸福になるのと逆のことばかりしている。そういう人たちが、本当に幸福になれるのかな。でも、そういう人たちしかいないんで、比較対照すると「それでいいのかな」というふうに思っている。――という感じだと思うんですよね。
だから、本当に現実の世界で幸福になりたい、そういった考え方で修行したとしても、それを突き詰めていくんだったら、まさにその延長上に悟りとかありますから、まったく別のものじゃないと思います。「こっちじゃなくてこっちだ」っていうんじゃなくて、その幸福を本当に追求していった結果として、悟りに行き着いた、というのがお釈迦様なんですよね。それと同じことだと思うんです。
そういった側面からやっていけばいいんじゃないかなと思います。教団にはいろいろな修行がありますが、あなたのニーズに合わせた部分、これを取っていけばいいし、そういったものは必ずあると思うんです。それはさっき言ったように、悟りというのは本当の幸福に至る道なので、それは悟りの智恵というのは日常生活に絶対に生かすことができるでしょう。
実際、修行によって来世高い世界に行く、という考え方、または涅槃に入るという考え方があるんですけどね。先程のカルマの法則によって、今生幸福な人こそ、本当に来世幸福になれる、というのがあるんですよ。つまり、今生、悪業を積むと来世も悪業を積む。今生苦しいと来世も苦しい。だから、今生、死ぬときに幸福であれば、来世も幸福だ、という考え方がある。
だからその、現世の幸福というのは来世の幸福、つまり、現実の世界の幸福と解脱というのは、そういった意味では連動している、連動してなきゃおかしいんだ、という考え方があるんですね。そういうふうにお考えになったらいいと思います。
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できるだけ返事を書きます(上祐史浩)