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米は国連でのイラク攻撃の合意を得らえなくても、かならずしも痛痒はかんじていません。それなら本来の911の論理に戻ればいいだけ、と考えているでしょう。
911ロジック:
「ビンラーディンという(幻のような)人物がアルカイーダという国際テロリストネットワークを使って、アメリカ合衆国を攻撃してきた。これは戦争だ」
「アルイカイーダを軍事的せん滅する事は、合衆国を守る自衛のための戦争だ(国際社会の問題ではなく、あくまでアメリカ固有の問題だ、自衛問題だ)。」
「アルカイーダはアフガニスタンに存在してそこからオペレーションをしている。」
「だから自衛戦争として、アフガニスタンを爆撃するのは当然だ。」
これ911ロジックです。で,これをイラクに当てはめれば全然問題なくなります。つまり、アルカイーダはイラクとジョインとしている、あるいは、イラクがアルカイーダを囲っている、あるいは国内に置いている、といえれば、イラクへの攻撃は、あくまでアルカイーダに狙われた合衆国のあくまで「自衛戦争」(国際社会は関係ない)でありそして自衛のためなら「先制攻撃」もゆるされる。こういう「単独行主義」の論理に持っていく考えでしょう。実際、レトリックとしてだけなら、完全になりたつのです。国際社会は、アフガン戦争で経験済みのように、(自称)テロ被害者のこの論理を覆す事は困難なのです。
したがって、国際社会の支持を取り付けられない米政権の今後の展開は、上記レトリックの物理的裏づけを固めることです。もはや、国際社会の声と取り引きする必要はなく(つまり対外的問題ではなく)アメリカ国民と取り引きすればいいだけ、つまり国内問題として扱えばいいのです。
1 イラク=アルカイーダ合同を示す(ニセ)情報をながしまくる。
2 アメリカ国内における (幻の存在)アルカイーダ(+イラク合同)による巨大テロ事件(都市大爆砕)の発生。
3 アメリカ人大パニック、自衛戦争としての、イラク戦争の国民的支持の取り付けに成功。
この流れになります。国連支持を得ることが劇的に得られなくなった以上。米政権は上記2の作業をいそぎます。この2の作業はもともと予定されていることですが、国連・国際社会の支持が得られればえられるほど、このテロ規模は小さくて済んだ可能性がありますが、これほど不支持の度合いが高まってくると、逆に比較的大きい規模にもっていかざるを得なくなります。つまり、この期におよんでは、アメリカ国内でのより大掛かりな規模テロ事件をみることになるでしょうね。
国連で諸国から猛反発を受ければ受けるほど、アメリカ国内が巨大テロに晒される割り合いが高まる関係にあるわけです。
米政権がイラク戦争を展開することはほぼ絶対的です(というのは、イラク戦は今後の中東全域覇権確立のため、新世界秩序創設の壮大なプロジェクトの入り口にすぎず、だからこそ、これを開始しなければ、この壮大な計画が実現困難となるからです)。フセインのサダメは決まっています。上記のように、ロジック・レトリックの調整と、そのための、物理的裏付けを固めるだけです。
米政権は国連不支持は、必ずしも痛痒に感じていないでしょう。単独行主義論理へ戻り準備をすすめているはずです。英国も米と論理調整のため、英国内でテロ事件が発生することになるでしょう。しかし、決定的なのは、米国内の巨大テロ事件が迫っているということでしょうね。
予断を許しません。