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ブッシュ大統領が一般教書演説でイラクの脅威の早期除去を訴え、3月中も単独でイラク攻撃に踏み切るのではないかとの懸念が広がるなか、中東に派遣される米兵の間に、自分の精子を精子銀行に預けることが急速なブームになっている。
米国の全国紙「USA TODAY」が報じたもので、米国に数カ所ある精子バンクには、この3カ月で約80人が精子を預けたという。
全米規模でいえば大きな数字ではないが、「昨年まで軍人が精子を預ける例がゼロだったことを考えると、大変な様変わりだ」と報じている。
必ずしも死を想定した行為ではないらしく、生きて帰還しても、炭疽(たんそ)菌やVXガスなど生物・化学兵器の攻撃を受け、子供をつくれない体になってしまった場合に備えて、健康な時の精子を貯蔵しておこうというのだ。
約12年前の湾岸戦争では、帰還した兵士がその後、体の不調を訴え、子供をつくれない体になった兵士が数千人はいた−との情報もある。
軍は細菌兵器との関連を否定、「精神的ストレス」ではないかと一蹴(いっしゅう)するが、首都バグダッドでの地上戦も予想される今回は、前回より、はるかに危険度は高い。実際に戦地に赴く兵士には深刻な問題なのだ。
しかも、これは兵士の妻や恋人に懇願され、精子バンクに預けるケースがほとんどだという。
中東地域に派遣される兵士は平均23歳から32歳。まさに男盛り。「イラクの大量破壊兵器にさらされ、帰国したとき子供ができないのでは、泣いても泣き切れない」というのが妻や恋人たちの言い分だ。
同紙のインタビューに応じた陸軍のテリー・ターナー軍曹(30)は、「妻が安心してくれた」といえば、パトリック・アトウェル軍曹(35)も看護婦の婚約者に懇願されたからだ、という。
ロサンゼルスのカリフォルニア・クリヨバンク(冷凍保存銀行)にはすでに、80件の問い合わせがあり、この3週間で37人が予約を入れたという。
専門家のアドバイスはこうだ。採取前の数日間は過激なセックスを避ける。採取された精子は液体窒素の中に入れられ、氷点下160度にまで急速冷凍する。これで、永久に保存が可能となるが、専門家は少なくともサンプルを3個、提供することを勧める。
その費用、若い兵士には決して安くない。採取に250ドル(3万円)、保管料は1年間で300ドル(3万6000円)。
エイズなどの病気にかかっていないかどうかをチェックする血液検査に100ドル(1万2000円)から200ドル(2万4000円)。ざっと、9万円前後の出費になる。
病院によっては、軍人に限って、1年間の保存料を無料にしたり、採取の料金を割り引きするなどのサービスを始めたところもあるという。
現代医学が可能にしたブーム。ただ、女性の場合は卵子の冷凍保存が依然として極めて難しく、卵子保存を希望する女性兵士は、今のところいないそうだ。