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社会人になり、一つの会社に就職あるいはフリーターになり、独立開業は、すすめられるか。
日本では大変むずかしいだろう。一番重要なのは、資金の問題であろう。
中小、零細企業につとめて開業する人、大企業にいて開業する人、もともと事業資金が豊富な人、それぞれ立場がちがうが、根本は資金の問題である。両親や親族が資金援助してくれるしかないのである。これらの人が、独立開業している人は、ある程度強力してくれるが、一般のサラリーマン、公務員の人はほとんど強力してくれないであろう。
金融機関からの資金借り入れも担保といっしょに個人補償もたられる。担保が右肩上がりのときはいいが、いまの時代みたいに下がり気味のときは、追加担保あるいは、追加連帯保証人をせまられる。
また、これと同様に人材獲得にも苦労する。市場で優秀な人材をとろうとしても難しいのである。ある程度自分の力、共同経営者らの力で仕事の範囲は広がるが、限界がある。人脈が多い大企業の社員をスカウトしようと考えても市場以上の資金がかかる。大企業の社員は、会社が赤字でも市場より給料がかなりよい。ひとむかし前は、中小企業のほうが、給料がいいとこが多かったが、今はそれほどだしているとこは少ない。また、福祉施設も少ない。
既存の老舗企業が倒産しやすくなった。以前はそこそこの会社と取引すると金融機関との信用もとれたが、今の先がみえない時代それも難しい。直接大衆をクライアントにする業種のほうが今はメリットになる。
事業がうまくいけば儲かるか。思ったほど今は儲からない。税金、経費が今の日本ではかかりすぎる。しかし、労働時間は長くなる。
家族がいる場合はどうか。家族が協力してくれる開業者はいいが、ほとんどの家族の場合、協力しない。配偶者の立場があがったことも影響するだろうが。
今の日本で独立開業し成長することがいかにむずかしいか。これらのために経営者はいろいろ工夫する。また、日本社会が既得権益でいまだに守られている。今の日本で独立開業することは
本人の意思の強さにもよるが、金融機関が個人補償をとるかぎりやめたほうがいいだろう。