現在地 HOME > 掲示板 > 議論・雑談6 > 269.html ★阿修羅♪ --> |
|
(回答先: 要するに、無茶をしない限り、 投稿者 baka 日時 2003 年 1 月 08 日 21:51:43)
bakaさん、こんばんわ。
>日銀は、もはや人畜無害というより無意味な存在、ということでしょうか?
デフレ克服政策の主力を日銀の金融政策に頼るのが誤りだということだけであって、無意味な存在というわけではありません。
(現在の大きな存在意義は、商業銀行に日銀券をじゃぶじゃぶ貸し出して、「国債サイクル」を維持し、取り付け騒動を防止することですが...)
合理的な政策によるデフレ克服過程においても、通貨発行主体として重要な協力者になります。(そして、今では想像しにくいことですが、デフレの克服は即悪性インフレの条件となるのでその監視が求められます)
金融政策がマクロ経済に大きな影響を与えられるのは、インフレ状況のとき、それも悪性インフレにならないようにするためだけだというコンセンサスが必要だと考えています。
デフレ克服目的では、税制・財政といった経済政策とミクロ(企業)の方針が主たる力となり、金融政策はそれを支える補助的なものになります。
>「実施をためらう」というのは、第1文の「実質的には「インフレ目標政策」を実施
>している」と矛盾しているのでは???
「インフレ目標政策」の主眼は、年率ある%のインフレ率範囲にするという中央銀行の宣言にあります。
それにより、経済主体が金融政策の方向性を読めたり物価変動を予測することができるのが「インフレ目標政策」です。
できないと思うけど、ひょっとしたらうまくいくかもと考えてインフレ誘導金融政策を採るのは、「インフレ目標政策」ではありません。
すでに金融緩和政策を5年以上とり続けてきてその実効性がわかっているのですから、まともな中央銀行マンであれば、デフレ・スパイラルという現状で、「インフレ目標」を宣言することはできないはずです。
「実施をためらう」というのは、「宣言をためらう」と考えてもらえばいいと思います。