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2003年3月13日 木曜日
イスラエルのために何故米兵が犠牲にならなければならないのか?
マレーシアの外相が「アメリカをあおり、イラク攻撃をさせようとしているのはイスラエルであり、アメリカのユダヤロビーだ。」という非難発言をした。これと同じ時期にドイツでは「イスラエルのモサドが、ドイツの国内政治に工作している。」という暴露本が出版されている。
アメリカの民主党議員からも「ユダヤ人があおったためにアメリカ政府は後退出来ないところまで、イラクとの緊張状態をつくってしまった。」という非難発言が出ている。ヨーロッパではキリスト教とユダヤ教組織が対立関係に入りつつあるという情報もある。
つまり、ここに来てユダヤ人に対する非難が世界的規模で拡大し始めたということだ。マレーシアの外相がユダヤ人非難を始めたのは、イラク人というイスラム教徒同胞がアメリカによって軍事攻撃を受けることに対する、イスラム教徒としての感情論と、アメリカ非難には回れない、ということから来たものであろう。もちろん、それ以前から、スラム世界には反ユダヤ感情が根強くあることも否定出来ない。
アメリカの中でユダヤ非難が出始めたのは、「何故、イスラエルのためにアメリカの若者が、戦争に駈り出され死ななければならないのか。」という素朴な疑問からでもあろう。ただ、今回、アメリカでユダヤ非難を始めた人物は、娘と孫がユダヤ教徒だということだ。つまり、ユダヤ教徒に改宗してユダヤ人と結婚したことに対する不満が根底にあるかもしれないし、あるいはユダヤ教徒になった娘からユダヤ社会内部の情報が漏れてきたのかもしれない。また彼自身がユダヤ人なのかもしれない。
ホワイトハウス内のユダヤ非難については、ブッシュ政権が犯した政治の失敗の責任逃れ、という気がしないでもない。ヨーロッパの反ユダヤ、ユダヤ非難は、アメリカの強引な戦争準備にヨーロッパ人の多くが憤りを感じており、アメリカ政府内のユダヤ系の人物やユダヤ支持派の人物が戦争支持の立場を強く主張していることによろう。
問題はこうした世界的な動き、そしてアメリカ国内での動きが、今後もっと本格的になった場合、ドイツで起こったような、「ホロコーストのような現象がアメリカで起きないか」ということだ。
イラクとの戦争が起こるのか起こらないのか、そのいずれの場合でも、アメリカの経済が悪化していった場合、ユダヤ人がその責任を負わされるようなことが起こってくるのではないかという不安が湧く。既にヨーロッパでは、イスラエルのシャロン首相のパレスチナ対応が厳しすぎることから、反イスラエル感情が広がり、次第に反ユダヤ感情に移りつつある。
アメリカ国内で、このようなユダヤ人に対する感情の爆発が起こることの無いよう、できることなら何とか手を打ちたいものだ。その一つはイラクとアメリカの戦争を防ぐことではないのか。
(世界のユダヤ非難は本物か アブ・ハバル):http://www.tkfd.or.jp/jp/meast/rf/20030312153.html
最近の新聞やテレビニュースで少しづつ踏み込んだ解説をしている報道番組が増えてきた。日本の広告代理店筋からそのような企画が持ち込まれているのだろう。3月を半ばを迎えて軍事作戦はとれない状況になり、米国政府内部の権力闘争にもけりがつけられつつある。ラムズフェルド国防長官の英国に対する暴言もその焦りだろう。
日本の外交評論家や学者の発言はピントはずれのものばかりだ。知っていて言わないのか、あるいはまったく知らないのか分からない。イラク攻撃問題を論ずるのに、イスラエルやユダヤ人のことがまったく出てこない。白人社会においては常識のような事柄が、日本人はまったく分からないようだ。しかしわかっていなければイラク攻撃問題の本質は分からないままになる。
前回の「朝まで生テレビ」においても、田中宇氏が9.11の疑問点に触れていたが、司会者の田原総一郎氏が慌てて話をそらしてしまった。9.11とイスラエルとは深い関係がある。しかしアメリカでは9.11の真相に触れることはタブーである。しかし田中氏が指摘しているように、9.11とアルカイダやビンラディンと結びつける決定的な証拠はまだ出てきていない。アルカイダの幹部が何人も捕まっているのに証言すら出てこない。
むしろWTCビルディングに職場を持っていたイスラエル人の犠牲者の異常な少なさは「なんでだろう?」。噂では事前にメールで警報が出ていたという情報もある。アラブ社会では当日4000人ものユダヤ人の職員が休暇をとっていたという噂話がまことしやかに流れている。しかしアメリカのマスコミはこのような噂の真偽すら確かめようとしない。
ヨーロッパにおける極右政党の政界進出は、ユダヤ人たちに脅威をもたらしている。もしこのままの状況が続けば、ヨーロッパからユダヤ人は追放される事もありえる。ロシアからのユダヤ人の流出も止まらない。彼らの行く先はアメリカかイスラエルだ。しかしアブ・ハバル氏が指摘しているように、アメリカ国内でのユダヤ人排斥運動のきっかけにイラク問題はなりかねない。
この問題は私も前に何度も指摘して来た。9,11の真相が明らかにされたり、イラク攻撃に踏み切り、アメリカの若者に大勢の犠牲者が出た場合、その憎しみがユダヤ人に向かいかねない危なさがある。もしアメリカからユダヤ人が追放されたら、彼らの行く先はイスラエルしかなくなる。シャロンやネタニヤフたちのシオニストにとっては、それが目的なのかもしれない。それが目的でアメリカの宗教右派と手を結んだということも考えられる。ヒトラーと手を組んだように。
中東コンフィデンシャル 報告者アル・ハバル:http://www.tkfd.or.jp/jp/meast/top.html
「イラク攻撃の黙示録」主演・ジョージ・W・ブッシュ(漫画):http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu45.htm