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物質・材料研究機構が、ネイチャーに発表
銅の代わりにコバルトを使って超電導酸化物を合成することに、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の研究グループが初めて成功し、6日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
高温で超電導になる銅酸化物が1986年に発見され、銅と性質が似たコバルトやニッケルの超電導酸化物が研究されたが失敗続き。研究グループは水分子を加える新たな製法で、セ氏零下268度(絶対温度5度)で超電導になる酸化物の合成に成功した。
超電導の機構解明とともに、多様な物質の開発が期待できるという。
新物質は「水和ナトリウムコバルト酸化物」。まずコバルトと酸素がつくる層がナトリウムの層を挟む構造の酸化物を合成。次にナトリウムイオンを臭素溶液中で減らし、さらに水に浸してナトリウムを挟むように水分子を入り込ませた。
この結果、コバルト酸化物層が挟む絶縁層の厚みが2倍近くに拡大。電子がコバルト酸化物層の平面だけを動くことで、超電導が実現したと考えられるという。
酸化物の超電導は銅特有の現象とする見方が強まっていた。同機構の高田和典主幹研究員は「コバルト酸化物との比較で超電導機構の解明につながる」と話している。