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【ワシントン4日共同】米シャトル空中分解事故の原因を調べている事故調査委員会は四日、記者会見し、激しく損傷したコロンビアの左タイヤの写真を公表した。右側のタイヤには目立った損傷はなかったという。
また、高温によって溶けた機体本体のアルミニウムが、回収された断熱タイルや強化炭素複合材製の左翼前縁部に付着しているのも確認され、コロンビアの左側車輪収納庫周辺に損傷が発生し、機体内に高温のガスが入り込んだとの委員会の解析結果を裏付けた。
ロジャー・テトロール委員は「タイヤが破裂すれば機体は損傷するはずだが、コロンビアは分解直前まで姿勢を保っていた。破裂はかなり後の段階で起きたもので、事故の主要因ではないだろう」との見方を示した。
さらに「コンピューター解析や風洞実験などで、損傷が最初に発生した場所を突き止めようとしているが、まだ成功していない。分かったことよりも生じた疑問の方が多い」と述べ、原因解明が難航していることを明らかにした。
事故原因解明の鍵を握る空中分解初期の破片も、確認されたものはまだないという。
(了) 03/05
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/columbia/