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埼玉県桶川市の女子大生刺殺事件をめぐる国家賠償請求訴訟判決に先立ち、茂田忠良県警本部長(51)が会議で、県警の捜査怠慢を認めた3年前の調査報告書について「(当時、県警は)警察庁から『非を書け』と言われ、不確かな内容まで書いてしまった」などと発言していたことが、4日分かった。
本部長はさらに「原告もあまりお金を取れないと控訴しましょうということになるのでは」と遺族感情を逆なでするような発言もしていた。
茂田本部長は同日、発言を認め「重要な話なのに事前の準備もないまま話してしまった。不適切な発言で、わたしの責任です」と陳謝した。
刺殺された猪野詩織さん=当時(21)=の母、京子さん(52)は「トップの発言と思えない。県警は事件当時と何も変わっていない」と怒りをあらわにしている。
本部長発言は、県に賠償を命じた2月26日のさいたま地裁判決前の同月13日、有識者らが参加し県警本部で開かれた警察署協議会代表者会議であった。
「本部長コメント」として後日電子メールで警察署長らに送信された文書によると、茂田本部長は調査報告書について「あまり大きな声で言いにくいのだが、警察庁のご指導があった」と発言。「『こんな報告書では世論は持たない。もっと警察の非を書け』と言われ、不確かなことまで書いてしまった」などと説明した。
地裁判決によると、元交際相手の兄らの嫌がらせに悩んだ詩織さんは上尾署に名誉棄損容疑で告訴したが、署員は調書を改ざんするなどして捜査を怠った。詩織さんは1999年10月、JR桶川駅前で刺殺された。判決は県警の捜査怠慢を違法行為と認め、県に550万円の賠償を命じた。
猪野詩織さんの母京子さんの話 「あまりにもひどい発言でびっくりしている。トップが公式の場でこんなことを言うなんて、埼玉県警の体質は全然変わっていない。調査報告書作成の時、担当者は『警察のうみを出すために協力してください』と頭を下げた。娘と同じ被害者が出ないようにと協力したのに全く生かされておらず、裏切られた思いだ。わたしたちは真実を知りたくて訴訟をしている。賠償金目当てであるかのような表現でさらに名誉を棄損するのは、すべての犯罪被害者にとって許せない発言だ」
ZAKZAK 2003/03/04