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(回答先: 宗教 唯物論 科学 投稿者 中央線 日時 2003 年 3 月 01 日 13:41:44)
もしかして誤解があるかも知れませんので、一言。
大槻博士の言葉は、空念仏ではありませんよ。
既存の物理法則とは、世界中の学者が同様の条件で実験して確認された、再現性の高いものである。
しかもそれは、単なる偶然の積み重ねではなく、その法則(実証前なら仮説)が正しいからとしか
解釈できないほど膨大なデータ蓄積があって、万人に受け入れられているのである。
仮に、既存法則に反する実験データが得られたとしよう。
すると、まず学会で「どういう実験をしたのか(杜撰なやり方による測り違いではないのか)?」という点が
徹底的に追及されなければならない。懐疑者をも納得させられることができないものは、証拠と言わない。
また、仮に「こんな実験をした結果こうなったんです」ということが明らかにされたとするなら、今度は
懐疑者が同様の実験をやって成功させなければならない。少なくとも懐疑者と提唱者の合同での実験が必要。
この段階以前で止まっているのなら、笑止。
もし、懐疑者の実験でも成功例が(偶然ではありえないほど)連発したのなら、さあ大変。
でも、既存法則が間違っていたことにはならない。
既存法則をも内包する、より進化した法則が発見されたのである。
有名な特殊相対性理論も、19世紀の観測技術によって、ガリレイ・ニュートン時代の法則に反する
データが発生し、それを説明するために提唱されたものである。
(その結果、旧来の法則はやはり間違っていないことが結論された。アインシュタインは
時間と空間に着目することで、光速がどこから測っても変わらない現象を説明したのだ)
長くなりましたが、既存の物理法則というのは、全て「机上の空論」ではなく、膨大な実験に基づく
データの蓄積の上に構築されているのです。もし法則が間違っているのなら、その膨大なデータはどうなるの?
過去に、科学が大きく進化したことは何度でもあります。でもそれらは、実験もしない、最初から
机上の空論だったもの(例えば中世の聖書原理主義)を除けば、既存法則が根底から転覆したことは
一度もない。既存法則を利用し、さらに高い段階の進化した法則が発見されたに過ぎないのです。
大槻博士は、机上の空論を信じているのではありません。
過去の先駆者たちの膨大な努力に基づく「データ」との矛盾を追及しようとしているだけなのです。