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週明けの二十四日、リオ市は組織的暴力のとりことなった。刑務所内のコマンド・ベルメーリョ(赤いコマンド)からすべての指揮がとられたと見られるが、暴力は二十四日未明に開始され、夜までつづいた。二十四日中だけでもバス二十九台が焼かれ、爆弾五個が破裂し、乗用車十六台が焼かれ、八人が負傷した。
乗客が外に出る前に放火されたバスさえある。すでに昨年九月にも似たような事件があった。一般商店に配られた「閉店命令」のビラにはCV(赤いコマンド)の創立者の一人としてロジェリオ・レングルベルの署名がはいっていた。有力紙には「麻薬組織はゲリラを真似てリオ市に恐怖をまき散らす」とあるが、事実、最近、専門筋はリオ市の麻薬組織の行動が全くコロンビアのゲリラと同じ様相にあることを指摘している。
二十四日、リオ市内では十二区でロージャ(店舗)が軒並みにシャッターをおろした。ことごとく内部にファベラがあるか、それに接続するバイロ(区)であった。
暴力は二十四日未明から始まった。南のボタフォゴ区では乗客が内部にいるままにバスに放火された。今までは少なくとも全員が外に退避するよう命令してから放火するのが「仁義」だった。燃えるバスの中で五人が火傷を負った、とりわけ七十歳の高齢女性は両脚と両手に火傷を負ったほか、脚一本を折っている。
北方のデル・カスチリヨ区では交番が襲撃された。中に居た軍警は銃をとって応戦したが、結局軍警三人が負傷した。幸い生命に別状はないという。
リオ州の乗客運輸連盟が二十四日夜に発表したところでは、焼き打ちされたバス二十四台、暴力で損壊されたバス八台、そして四台が機銃射撃を受けた。そうした損害バスは時間の経過と共にに増えていった。チジユカ区ではバス会社従業員らが「バスをガレージから出して走らせれば殺されるぞ」と脅迫された、とのことである。
暴力は北部ではゴベルナドル島、バース・ローボ区、バーロス・フィリョ区、メイエル区、西部ではジャカレパグアー区、グゥアラチバ区に広がり、リオ市を超えて隣接の二テロィ市、サン・ジョン・デ・メリチ市・ドウケ・デ・カシアス市などに広がった。
爆弾はプラッサ・ダ・バンデイラ広場、サン・ジョン・デ・メリチ市、イパネマ区のアベニーダ・ビエイラ・ソウト(ここでは三発)などで計五発が爆発している。M五型爆弾で不発に終ったものもあるが、爆発したものは付近マンションの地表に近いアパートの窓に激しく破片を叩きつけている。
そうした情況の中では郊外電車も二つの線で運行を停止せざるを得なかった。
ジャカレパグアー区ではスーパー店が略奪されている。他の商店はビラまたは付近のモーロ(山)から発した命令でいずれもシャッターをおろした。
警察発表によると二十二人が逮捕され五十人が身柄を拘置されている。これらは商店閉鎖を命令したり、バスに放火したり、スーパー店襲撃に参加したものという。
セーザル・マイア市長は州政府のポリシィを非難し、フェルナンジニョ・ベイラ・マールのような犯人はリオ市から身柄を他所に移されるべきだと語った。今回の暴力はベイラ・マールが刑務所内から指揮したものとみられている。
リオ州商業連盟の計算によると、今回の騒ぎでリオ市の商店は五千万レアル相当を売りそこねた。開店できたロージャも騒ぎで客がよりつかなかった。リオ市ではすでに昨年九月に同様な事件があり、今回で二度目、まだまだこれからこうしたリオ市暴力事件の発生する可能性は否定できない。