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★ オバハンは、アフガニスタン問題で与党三党幹事長がパキスタンを訪れたときの“ご乱行”と“妄言”を晒して話題になった人です。
--------------------------------------------------------------------------------サイト:http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/obahan.htm
■□■2003年02月23日(日)■□■
子犬たちのエサがなくなり、久々に30分だけ外出。
怖がりのクセに怖いもの見たさ、ちょっと危険だが面白いところ…、なんていうと率先して走るのだが、根は思いっきり出不精のオバハン。日頃は買い物に出るのも面倒で、何かのついで以外には外へも出ない。最近は刺激的な出来事も少なく、ますます事務所にこもる傾向になっている。何かオモシロイことはないかいなぁ!!
カーブル事務所から連絡があった。
「今日(21日)は朝からとんでもない目に遭いました。庭で歯磨きをしていたら、ISAF(多国籍軍)のヘリが突如低空飛行で現れ、6発ばかりミサイルを発射して去りました。デダナ方面(SORAのカーペット製作所近辺)の数キロ先に着弾(パシュトーン族の住む村がある)したと思われたので直ぐに駆けつけたら、デダナから新市街方面に向かう小道沿いの工場跡にドイツISAFが陣取っていました。もちろん詳細はわかりません。訊問されるのもいやなのですぐに立ち去りました。大した事件ではなかったのかもしれませんが、至近距離で突如ミサイルが視認できたので、私たち二人とも気が動転してしばらく動けませんでした。あんな街中で威嚇にせよミサイルを放つなんて信じがたい行為だ。」と。
カルザイ大統領は日本で、アフガン復興のためのプランを語っているが、現地で現実を眺めて見るとアフガン(カーブル)での生活そのものからして信じ難いほど過酷だ。
末端での、水がない、アレがない、コレがない等の不便は我慢できるとしても、まず、信じるに値する人が物凄く少ないという過酷さには、どこまで目をつぶるべきかと真剣に悩んでしまう。そして、その中で真面目に何かを作り上げて行こうというのは、現実把握が出来れば出来るほど気が遠くなる。
まず「夢や理想を求めないで継続あるのみ」という境地にまでならないと、一歩も進めないような気がする。毎日は文字通り砂を積み上げて行くような作業の繰り返しだ。
日本政府をはじめ、各国の援助団体は学校、病院などのインフラ整備に力を入れているが、それを運営し、動かしていくことは2の次になってしまっている。「学校は建ててもらいました、しかし運営するための経費がありません、運営費を下さい。」多くの現地NGOが口を揃えて言うセリフだ。そしてそれらのNGOの多くが、立派な事務所を構え、経費がないといいながら不相応な事務所運営をしているのを見るとき、あるいは何の根拠もなく、「アフガンは2年で国造りが可能になります、アフガン政府は2年後から国内各地の学校に運営費をくれるから、とりあえず2〜3年間運営の面倒を見て下さい…。」と言われると、根本的なところで食い違っているような気がしてならない。
古着は要らない、使い古しの文房具も不用、とにかく復興のために「大金」を!というアフガン政府の姿勢は民衆から乖離している。ここのところのアフガン政府からの強気発言は、各国政府(大使館)でもあきれているというし、徐々に支援団体が離れて行く傾向にあることに気づくべきだと思う。某アフガン専門家は「各国政府や支援団体が少し退けば良い、さすればアフガン政府の方針も強気から変わるだろうに…」と。それにしても、民衆の支援をするためのNGO活動だと思うが、大金をばら撒かないNGOへの監視や厳しさも気になるところだ。