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(回答先: 鳥の体の水分は何パーセントですか。 投稿者 小学生 日時 2003 年 2 月 18 日 05:48:47)
☆正解は以下の通り。
新聞にもたまにトンデモがあるから面白いカモ
<どうして鳥は電線に止まっても感電しないのか>
電線に止まっている鳥はどうして感電しないのでしょうか?直接電線に触れていても感電していないのです。とても不思議なことですね。ここでは、そのナゾについて調べてみました。
電線の模式図
電線は、3本の電線の一つが、大地にアースされていて「0V」になる。他の2本は6000Vの高電圧線で、これにはふれるだけで感電する。しかし、いつも感電すると困るため、電流が流れないようなビニルのカバーをかぶせてある。しかし、あまりに高電圧なため、線の近くではわずかながら放電され、場合によっては近づくだけで、感電する場合もある。
では、鳥はなぜ感電しないのかというと、結論は1本の電線にだけ触れているからである。電気は水と同じように高いところから低いところに流れる性質がある。つまり、1本の電線では、電位差が生じないため(高いところも低いところもない)電流は流れないのである。
<画像の拡大>
電気の流れは、水の流れと同じである。水は、高いところから低いところに流れる性質がある。高い山から低い低地に水が流れるように高低差があれば水は流れます。逆に、高低差がなければ水は流れず水たまりになってしまいます。
では、カラスが電線に止まったときはどうなるでしょう。結論からいえば、カラスは、1本の線にふれるのであれば感電しません。なぜかというと、カラスの足の電圧は右足も左足もともに6000Vの電線にふれているために、6000V−6000V=0Vとなり、電圧の差がありません。つまり、水たまりと同じで流れることはないのです。この考えは、0Vの電線でも同様である。つまり、1本の電線にだけふれていれば、電流はカラスに流れず感電しないのである。
<画像の拡大>
カラスが6000Vの電線とアースされてある0Vの電線に同時にふれてしまうと今度は状況がぐっと変わってしまう。高電圧線の方の足は6000Vの電圧があり、アースされた方の足は0Vの電圧になるのだから、6000V−0V=6000Vという大きな電圧の差が生まれてくるのである。
電気の流れは水の流れと同じであるから、とても大きな山から水が勢いよく流れていく状態になったと考えられるのである。つまり、カラスには6000Vのとても高い電圧の山から0Vの下流に向かって電流が勢いよく流れているのである。
このことから、2本の線に同時にふれると感電することが分かる。
<感電してしまうカラスやヘビ>
地域停電の原因の大多数は、「自然災害」によるものですが、中には、「鳥」や「ヘビ」などの小動物が原因で起こる停電もあります。
1. ヘビによる事故
ヘビは、ご存じのように長い身体を持っています。小鳥たちでは届かない電線と電線の距離でも楽に届く長さがあります。そのため、普段はつながっていない電線どうしを自分の身体で結びつけてしまうのです。
2. カラスや鳥による事故
カラスや鳥は、ただ電線に立っているだけでは感電しないのですが、鳥たちによる事故も数件あるようです。その一つに、大きな鳥が羽ばたいた瞬間に、2つの電線に触れて感電するという事故があるようです。また、明かりや熱を好む虫たちは、高電圧線の接続点にあるガラスケースの中に集まる習性があります。それを好んで食べるカラスもおり、くちばしで突っついている間に、そのケースを突き破って感電してしまうこともあるようです。
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