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02/15 18:07 カニ密漁、再び野放しに 「貨物船」装い大量水揚げ 外経84
【モスクワ15日共同】漁具を外し「貨物船」に転用したロシア
漁船が、北方四島周辺などで密漁した疑いの強いカニを「輸入品」
名目で北海道の港に大量水揚げしていることが十五日までに分かっ
た。日ロ外交当局者や業界筋が明らかにした。
水産資源の枯渇を危ぐする日ロ両政府は昨年、一連の密漁規制を
導入したが貨物船は対象外で、乱獲が再び野放し状態になっている
。北海道に入るタラバガニやズワイガニなどの量は昨年末までに規
制強化前の水準(月間四千―五千トン)に戻っているが、大半は密
漁によるものとみられる。
日本の「外国人の漁業の規制に関する法律」は、日本漁船の操業
保護を目的に、外国漁船の漁場から日本への直行を禁止。昨年の規
制強化でロシア漁船には、母国で作成した貨物税関申告書の提示義
務が課された。
だが貨物船は輸入申請書や送り状などがあれば、漁獲物を輸入品
と偽り簡単に持ち込める。これらの書類の作成には公的機関は関与
せず、体裁が整っていれば、カニが漁場から直接来たか、外国の港
から出荷されたか確認は事実上不可能だ。
ロシアの密漁船はこれに目をつけ、昨年秋から数隻の船団で出漁
。捕ったカニを貨物船の必要書類を備えた僚船に洋上で積み替え、
直接日本に送り込むようになった。
現在の日本の法律では、積み替え現場を押さえない限り、偽輸入
を防ぐ有効な方法はなく、当局も密漁のカニである可能性が極めて
高いことを知りながら、打つ手がないのが実情だ。
昨年末にロシア漁業委員会で競売された極東水域の今年のカニ漁
獲枠は計一万五百トン余り。しかし業界筋は「ロシア警備当局もわ
いろを取って密漁を黙認している。実際の水揚げは正規枠の数倍に
なる」とみている。
(了) 030215 1807
[2003-02-15-18:08]