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ドイツの職人、日本の職人
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投稿者 有余 日時 2003 年 2 月 16 日 00:02:52:

(回答先: ドイツ自動車部品産業、海外 Outsourcing 活発専門人力不足、生産基地移転、海外調達 比重増加 2002年12月10日 【金型ファクトリー】 投稿者 hou 日時 2003 年 2 月 15 日 16:25:24)

1993年ごろだったと思うが、JETROの資料で大卒初任給の年収を見たら日本が年収300万円くらいで(1ドル120円くらいの換算でしたが)、ドイツがダントツの1位で400万円となっていて驚いた。欧州では日本より大卒の比率が少なく、ドイツは特に中学入学時に大学進学者とそうでない人が選別される厳しいシステムと聞いてはいたのですが、それにしても新入社員にそんな高級を出して優遇したら企業の利益が確保できるのだろうかと不思議に思っていました。

ドイツは労働者においてもマイスター制があって、マイスターの資格があれば相当高給だと読んだことがある。だからブルカラーであっても優れた熟練工は優遇される。それがドイツの自動車会社の技術力を支えており高い値段でも世界中に売れると言われていたように思う。

ドイツでは法律で簡単にリストラが出来ないので雇用者の安定を保っていたが、同時に新しい技術の人材の養成を妨げる原因にもなっていたのでしょうか。(詳しい方がいたら教えて欲しいのですが)

日本も不況ではありますが、日本型の工場では職人さん(熟練工)と技術者の明確な分け方はあえてしていない感じがします。それゆえ高度経済成長時代には熟練工が勉強して技術者になったり、技術者もホワイトカラーと思わず汗を流して現場を支えた。

今の時代はコスト削減なので職人さんの作るものは高級すぎて使えないので、品質に見合いさえすれば外国製を使用し、その結果職人さんたちの仕事がなくなっています。職の流動化とはいっても職人(熟練工)と言う養成に時間のかかる職場で働いた人たちが転業するのは容易ではない。

しかし考えてみればドイツのマイスター制よりも日本の熟練工と技術者で構成される工場のほうが、本来は柔軟性があるのだから外国人移民も少なく目標が明確になれば頑張る日本人の気質からすると、デフレ時代の問題克服には日本のほうが有利にも思えるのですが....

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