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17.ふうたい
「ふうたい」。そんな商品あったでしょうか? ひょっとして、私の地域では捕れない魚の名前? なんてことはありません。スーパーマーケットでは、ごくふつうに使われているものです。という言い方をするということは、これは売り物ではない、ということになります。
「ふうたい」とは「風袋」と書きます。「かぜぶくろ」とは読みません。風袋とは、商品を重量で売るとき(100g○○円、とか)に、パックした商品をはかりに載せるときに差し引くべき重さを持った容器・包装のことです。
具体的に言うと、100g580円の牛肉を、8gのトレーに載せ、1gのラップ、1gのラベルシールを貼ると110gになります。これを580円+58円=638円で販売されたら、納得行きませんよね。さらに、「ローストビーフ用」であれば、これにタレとホースラディッシュがセットでついてくることが多いです。この重量まで、牛肉の重さとして販売されていたとしたら・・・。
まあラップやシールはともかく、トレーの重さは大きいし、あらかじめわかりますから、このぶんの重量を差し引いてラベルシールを発行します。これを「風袋引き」といいます。もちろん、タレなどは外して計量します。最近、この風袋引きをしないで販売しているところが増えており、東京都の調査では、調査店のうち30%ものスーパーマーケットが「量目不足」(つまり、風袋引きをしていない、などで表示よりも正味量が少ない)の指摘を受けています。
これは、自動包装計量機の進歩により、実際にお客様の目の前で計量し、販売する作業が少なくなったこと、またパート依存率上昇、従業員数減などによる従業員への教育不足や不注意が主な原因と言われています。