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小泉首相が予算委員会で自分の「公約違反などたいしたことは
ない」という発言の撤回を求められたとき、「綸言汗のごとし、
というから撤回しない」と発言したとある方から聞きました。
その方は、「綸言とは、天皇のお言葉、ということだから、小
泉首相は、自分が天皇になったと思いあがっているのかね」と
言っていました。
辞書で調べると、なるほど「綸言」とは、ただの政治家の発言ではなく、天皇・皇帝の言葉は、一回出てしまったら、汗のように取り返しがつかない、だからそういう人の発言は慎重でなければならない、という意味のようです。
今は多少人気があっても、遅くとも数年後には首相の座を去る小泉さんが自分を天皇・皇帝になぞらえるなど、笑止です。むしろ彼には、「過って改むるに憚ることなかれ」の方が、はるかに似合っていると言うべきではないでしょうか。