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3月17日(月)
「帝国」はこのようにして没落していくのでしょうか。狂気の指導者を選んでしまったつけが、今アメリカにめぐってこようとしています。
ブッシュ米大統領は、いよいよ開戦を決意したようです。17日夜(日本では18日午前)に最後通牒を含む演説を行い、20日前後に攻撃開始という噂が流れています。
「ならず者国家」という言葉が頭をよぎりました。これだけの反戦世論を敵に回して、必要性や根拠が曖昧な戦争を始めるアメリカこそ、「ならず者国家」にほかならないでしょう。
今日の夕刊には、「ならず者」が三人並んで写っていました。アメリカのブッシュ大統領、イギリスのブレア首相、それにスペインのアスナール首相の「イラク攻撃三悪人」です。
イラク国境地帯にいる米軍兵士に、ハトが入った鳥籠が配られていると言います。平和のためではありません。戦争のためです。
イラクに侵攻した場合、毒ガスなどの化学兵器が使われるかもしれません。それをいち早く知らせるのがハトです。鳥籠の中でハトが苦しみ出せば危ないというわけです。
鉱山などでは、カナリアが使われます。有毒ガスが発生すれば、先ずカナリアがやられ、危険を察知することができるからです。
それにしても、戦争にハトを使うとは、どういう神経をしているのでしょうか。籠の中のハトは、有毒ガスで苦しむよりも前に理不尽な戦争の論理自体に苦しんでいることでしょう。
前線にいる米軍兵士も同様です。何のために戦うのか、何のために人を殺さなければならないのか、彼らもまた苦しむことでしょう。
彼らの前に現れる「敵」は、必ずしも兵士だけではないでしょう。ひょっとしたら、彼らの本当の「敵」は米国内にいるのかもしれません。
戦争は避けられない、という見方が一般的です。戦争になれば、50万人の死傷者が出て、100万人以上の難民が発生するとみられています。
正当な理由もなく、これらの人々の生活と人生を破壊する権利がブッシュ大統領にあるというのでしょうか。ブッシュ大統領の過ちによって、アメリカは「自由の帝国」から「侵略の帝国」へと変わろうとしています。
こうして、アメリカは没落していくのかもしれません。そしてその時こそ、「アメリカの世紀」としての長い20世紀は終わるのです。