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大手商社丸紅の子会社「丸紅畜産」(東京都千代田区)の鶏肉偽装事件で、詐欺と不正競争防止法違反(原産地などを誤認させる行為)の罪に問われた同社の元東北営業部長、吉川章洋被告(47)=千葉県市川市=、元仙台営業所長の佐藤康被告(45)=宮城県石巻市=ら5人の初公判が17日、仙台地裁(本間栄一裁判長)で開かれ、全員が起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、「佐藤被告が1991年ごろ、取引先に国産銘柄の鶏肉を連日納入できると、うそをついたことから偽装が始まった」と指摘した。
当初は冷凍国産鶏肉を冬に解凍して『生鮮肉』と偽装販売。97年ごろからブラジル産の鶏肉を代用して偽装したことや、発覚を恐れて解凍時に水分をふき取ったり、取引量の多い量販店に絞って販売したことも明らかにした。