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東京都杉並区議会は14日、区長に3期を超えた在任を自粛するよう努めることを定めた多選自粛条例を賛成多数で可決した。山田宏区長は「区長の多選禁止」を公約に掲げ当選し、同区長自らが条例を提案した。杉並区によると、同様の条例案は東京都中野区や長野県で提案されているが、成立したのは全国初という。
条例による多選の禁止については、総務省が公職選挙法との整合性から否定的な見解を示していることから、杉並区の条例では努力義務にとどめた。しかし、山田区長は「条例を無視して立候補すれば選挙にマイナスになる。禁止でなくても政治的な実効性は確保できる」としている。
条例案は昨年の11月区議会に提案されたが、「何期が適当かは有権者の判断」などの意見が出て継続審査となり、2月区議会で目的などを修正し再提案した。