現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ23 > 138.html ★阿修羅♪ |
|
米科学アカデミー紀要に発表
インフルエンザウイルスが効率よく増殖していくのに欠かせない仕組みを、藤井豊・広島大助手と河岡義裕・東京大医科学研究所教授らのグループが解明し、米科学アカデミー紀要に27日付で発表した。
新たな治療薬開発につながる可能性があるほか、安全な生ワクチンの開発にも利用可能な成果として注目される。
インフルエンザウイルスは1つの粒子の中に「部品」として8つの遺伝子があり、人間や動物の細胞を温床に増殖する。だが細胞内で増えた8つの遺伝子が、新たなウイルスの粒子に収まる仕組みは、これまで謎だった。
河岡教授らは過去に、遺伝子からウイルスを人工合成する手法を開発。この手法を応用し、ウイルス粒子を効率よくつくるには、8つの遺伝子それぞれにある、特定の塩基配列が必要であることを突き止めた。
増殖のカギとなる部分が発見されたことで、新たなインフルエンザ治療薬の標的になる可能性があるほか、自然のウイルスよりも増殖力が弱いウイルスを人工的に合成することも可能になり、安全な生ワクチンの候補として期待できるという。
ZAKZAK 2003/01/28