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テキサス州カレッジステーション(AP) ネコのレインボーは、白地に茶色や金のブチの模様があり、もう1匹のネコ「Cc」は、白地に灰色の縞模様がある。レインボーは内気だが、Ccは知りたがり屋で遊び好き。レインボーはずんぐりしているけれど、Ccはスマートだ。あまり似ていないこの2匹の関係は? 実は同じ遺伝情報を持つ体細胞クローンネコなのだ。
初めてのクローンネコCcが英科学誌ネイチャーに発表されたのは昨年2月。それまで哺乳類の体細胞クローンといえば、ウシとかヤギといった家畜だったので、ペット動物初のクローン、Ccは大きな話題になった。
「カーボンコピー」という意味のCcは、「親」のレインボーの遺伝情報から作られ、2001年12月22日に生まれた。現在1歳。作ったのはテキサスAアンドM大学の研究者だが、資金的にはペットのクローンを事業化しようとしている企業、ジェネティク・セービングズ・アンド・クローン社が支援していた。
だが、同大学のドアン・クレーマーさんは「クローンでペットの再生を期待していた人はがっかりしている」と話す。専門家が指摘しているように、ネコの性質を決めるのは遺伝情報だけでなく、環境要因もかなり重要だったのだ。
米人道協会のウェイン・パーセルさんは「私たちが心配していた通りだ。クローンはコピーにならない。クローンは身体的にも同じでないし、行動や個性まで飼い主が望むようにはできない。動物保護施設には捨てネコがたくさんいるのに、それでもネコを増やす新しい方法を考えようというのか」と話す。
ジェネティク・セービングズ社はCcが生まれる前、動物のDNA保管のビジネスを展開していた。健康な動物は895ドル(10万6000円)で、病気の動物や死んだ動物の場合は1395ドル(16万5000円)。
同社幹部は、ペットのクローンづくりの費用を最初は3、4万ドル程度とし、その後は3、4千ドル程度まで値下げできるとしていた。
Ccが発表されて同社には問い合わせが殺到した。しかし同社の広報担当者は「1年前、私たちは『1年以内に事業を始める』と発表した。でも実際には、まだ始めることはできていない。望ましい結果が得られるまでにどれぐらい研究開発が必要なのか、私たちにもよくわからない」と話している。