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エリザベス女王、パニックルーム作った
【ロンドン13日=鈴木雅子通信員】ロンドン市民を恐怖に陥れた猛毒リシン事件が発覚する中、テロ攻撃を懸念した英国のエリザベス女王(76)が、少人数用シェルター「パニックルーム」を、バッキンガム宮殿などに設置したことが、分かった。厚さ46センチの鋼鉄製で、ガス攻撃やミサイルにも耐えられるという。サッカーのスーパースター、デビッド・ベッカム(27=マンチェスターU)も昨年発覚したビクトリア夫人誘拐計画もあって、同様のパニックルームを建設中という。
エリザベス女王は、バッキンガム宮殿とウインザー城にそれぞれ1つずつ、パニックルームを建設させた。建築上はともに、宮殿、城から独立した構造で、ハイテク防衛技術が駆使されている。対毒ガス用フィルター、独立した酸素供給装置を完備。ベッド大の電池も備え、停電になっても、照明など電力供給に問題はない。水や食料なども2週間分貯蔵、外部との連絡も自由に取ることができる通信システムを備えている。爆弾テロ、ガス攻撃はもちろん、小型飛行機による体当たりにも耐えられるという。
01年9月11日の米同時多発テロ以来、英王室警備担当者の間で、女王の保安態勢が再検討され、約60万ポンド(約1億2000万円)の予算が組まれた。女王は通常、バッキンガム宮殿に居住しているが、最近は週末など、ウインザー城で過ごす時間が増えているため、2カ所に設置することになった。
パニックルーム設置に当たって、警備担当者は女王に、万一の際は愛犬も同行するよう助言した。理由を「彼らを外に残したままだとにおいをかぎつけられ、ほえられた揚げ句、陛下の居場所がばれてしまいます」と説明した。
最近の世界情勢を懸念して、英国では著名人の間でパニックルーム設置がひそかなブームになっている。ベッカムもその1人。昨年11月にビクトリア夫人の誘拐計画が発覚して以降は警備を一段と強化しているが「ベッキンガム宮殿」と呼ばれるロンドン郊外の邸宅に、女王と同じ規模のパニックルームを建設中という。
◆パニックルーム 02年5月に公開されたジョディ・フォスター主演の米映画「パニック・ルーム」(デビッド・フィンチャー監督)で一躍有名になった。米ニューヨークを舞台に、離婚し娘を連れて大豪邸に転居してきた富豪の母親が、3人組の強盗の襲撃を受けて邸内のパニックルームに避難し犯人と対決する。日本でも認知度が高まり、パニックルームを設置した新築マンションも続々登場、震災などの災害や犯罪への対策として、売り上げを伸ばしている。
http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-030114-07.html