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小泉純一郎首相の私的懇談会「対外関係タスクフォース」座長を務めた岡本行夫内閣官房参与が1月中にも参与を辞職することが20日、固まった。代わりに財務省財務官を今月勇退した黒田東彦(はるひこ)氏が新たな内閣官房参与に内定した。岡本氏から黒田氏へのブレーン交代は、小泉首相が今後の政策の力点を金融・経済対策に移すもの、と見ることができそうだ。
岡本氏は元外務省北米1課長。退職後は国際コンサルタントとして活躍し、01年9月、樋口広太郎内閣特別顧問(後に辞任)らとともに首相直属の民間人ブレーンとして登用された。首相の靖国神社参拝で悪化した中国との関係改善や9・11米同時多発テロ後の対策など、首相の外交戦略作りを担当してきた。
同タスクフォースは昨年11月、中長期的な外交のあり方を報告書にまとめ、有識者による「外交安全保障戦略会議」の設置を首相に提言した。岡本氏は毎日新聞に「当初から報告書を仕上げるまでと考えていた。今後のことは小泉首相や福田康夫官房長官にお任せしている」と語った。
一方、黒田氏は99年7月から3年半、財務官を務めた。日銀の積極的な金融政策展開が持論で、小泉首相や竹中平蔵金融・経済財政担当相の政策方針と一致する。金融問題からデフレ対策など諸懸案に取り組む。
内閣官房参与は特命事項に対処するポストで、岡本氏が第1号。現在は他に北朝鮮による拉致被害・家族対策を担当する中山恭子・前ウズベキスタン大使がいる。
【中澤雄大】
[毎日新聞1月21日] ( 2003-01-21-03:01 )