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北朝鮮に対する政府のコメ支援で、1995年度に実施した有償分のコメ約35万トン(約56億円)の利払いが滞り、元本も回収できない恐れが出ていることが19日、分かった。利子未払いだけで既に約8億円に上っている。食糧庁はこれまで北朝鮮に約70回にわたり利子返済の督促状を郵送したが、一度も返答はないという。
核開発問題など北朝鮮をめぐる環境が不透明感を増す中、拉致問題に加え日朝交渉の障害になる可能性も出てきた。
北朝鮮へのコメ支援は1995年6月、村山富市首相のときに閣議決定した。当時としては異例の形で日朝政府間で契約書に署名し、95年度に約24億円相当の無償15万トンと、有償35万トンのコメを送った。
北朝鮮に供与したコメは、93年に日本国内で不作となった際にタイと中国から緊急輸入した余剰米。政府間の合意内容は、最初の10年間が元本据え置きで利子2%。11年目から20年間は利子3%で、元本返済もこの間にする条件だった。
北朝鮮は96年度の利子(1年未満)は、1500円足りなかったもののほぼ満額の約8000万円を支払った。しかし97年度以降は未払いが続き、2002年12月現在で利子の未払い分は約8億円。仮に、返済期限の30年間で利子を全部払うと約28億円になり、元本の56億円と合わせると返済総額は84億円に達する。
食糧庁は97年6月から書留郵便で督促状を送付。2000年9月からは北朝鮮に確実に届いたことを確認するため「受け取り通知」付きで郵送している。少なくとも3、4回は確実に届いたことが確認されているが、返事は全くないという。
北朝鮮へのコメ支援はその後、97年に約6万7000トン、2000年に約60万トンそれぞれ無償で実施している。
ZAKZAK 2003/1/20