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東京を皮切りに順次全国で上映される予定だそうです。
公式ページはこちら
http://www.gaga.ne.jp/bowling/
以下、ライコスの映画情報ページから
http://movie.lycos.co.jp/feature/bfc/
2002年カンヌ国際映画祭を最も賑わした作品、それが「ボウリング・フォー・コロンバイン」。 ドキュメンタリーとしては46年ぶりのコンペ出品作となった本作は、前例のない20分にも及ぶスタンディングオベーションを巻き起こし、上映館に人々が押しかけ大騒動になるという事態にまで発展。作品に一目惚れした審査委員長のデヴィッド・リンチは、急遽「カンヌ国際映画祭55周年記念特別賞」をつくって、限りない賞賛と敬意を贈った。そんなパワフルな作品をつくったのは今、アメリカで最も影響力を持つジャーナリスト、マイケル・ムーア。マイク片手に突撃アポなし取材という独自のスタイルで、全米を震撼させたコロンバイン高校銃乱射事件を入り口にアメリカ銃社会を斬っていく。彼は問う。なぜコロンバイン事件が起きたのか?なぜ銃犯罪が多発するのか?こんなアメリカに誰がした?
★ ストーリー
イメージ 1999年4月20日、アメリカ合衆国は普段通りの穏やかな朝を迎えた。人々は仕事に励み、大統領は国民が名前さえ知らない国に爆弾を落とし、コロラド州の小さな町では2人の少年が朝6時からボウリングに興じている。何の変哲もない予定調和な1日のはじまり・・・。このあと、2人のボウリング少年が悲劇的事件を起こそうとは、いったい誰が予想しただろう。
その日、アメリカは旧ユーゴスラビアのコソボ紛争における最大規模の爆撃を敢行した。その1時間後、あのコロンバイン高校銃乱射事件、別名トレンチコートマフィア事件が起きたのだ。事件の舞台はコロラド州リトルトンのコロンバイン高校。そこの生徒である2人の少年が、高校に乗り込み銃を乱射。12人の生徒と1人の教師を殺害したのち、自殺するという衝撃的なものだった。
この事件は全米を震撼させた。あらゆるメディアが事件の分析を試み、ヒステリックに騒ぎ立てた。映画やTV、ビデオゲームにおけるバイオレンスの氾濫が悪いのだ、家庭の崩壊の産物だ、高い失業率が原因だ、いやアメリカが建国以来たどってきた暴力的歴史のせいなのだ、と。報道はどんどん過熱、犯人が聴いていたという理由からハード・ロック歌手マリリン・マンソンのライブがコロラド州で禁止されるという一幕もあった。
しかし、ビデオゲームは日本の方がよほど進んでいる、家庭の崩壊はイギリスのほうがひどい、失業率はカナダのほうがはるかに高い。なのになぜアメリカだけ銃犯罪が突出しているのだ?なぜ、アメリカだけが銃社会の悪夢から覚めることができないのか?マイケル・ムーアは、その大きな体をゆすりながら、問題の核心に迫るためマイク片手にアポなし突撃取材を敢行していく。彼は問う。「マリリン・マンソンのライブを禁止するのなら、なぜボウリングも禁止しないのか?」
★ Lycosスタッフのおすすめポイント
映画を見ている途中で、監督のマイケル・ムーアは生命の危険を犯されなかったのか、見てるこちらが心配してしまった。それほど、世の中の仕組み(裏?社会)やメディアの裏、に鋭く迫っている。そして、このような作品を公開させることができるアメリカは、本当の意味で「表現の自由」がある国なんだと改めて感心させられた。メディアが政治に多大な影響を与える今のご時世で、流れている情報がどこまで信用できるのか、思わず考えさせられてしまった。(モリカワコーイチ)
“アメリカはスゴイ!”、“アメリカはエライ!”。アノ事件以来、その絶対的な象徴が崩れたと言われる。そのような流れの中で公開された今作は、アメリカ万歳!のハリウッド大作とは対照的な作品だ。今後はむしろ、この映画を作ったマイケル・ムーアのような左翼的主張が世界的に好まれる時代にあるのだろうか。今なら「HIROSHIMA-NAGASAKI」なんて映画を世界配給したら、ひょっとしたら・・?などと勝手に考えてみたりする。(Y.T)