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ペルー沖で昨年春から続いているエルニーニョ現象の影響とみられる異常気象が、世界のほぼ全域に広がっていることが気象庁のまとめで十五日、分かった。同庁は「エルニーニョが最盛期を迎えたことの表れだが、今冬ほど全世界的に異常が出そろうことは極めてまれ」としている。
同庁気候情報課が昨年十二月の世界の異常気象をまとめたところ、オセアニアの大干ばつや南米北西部、南部の多雨など、世界全域で過去にエルニーニョが発生した年の気象傾向と一致した。
特に東南アジア、中南米、西アフリカなどの熱帯域では三十年に一回程度しかみられない異常高温を軒並み観測。気温の変動がほとんどないインド北部でも、月平均気温が平年を三度以上、上回る地点があった。
米国北部の異常少雨、メキシコ湾付近の多雨など、多くの異常気象が、過去にエルニーニョが発生した年の十二月−二月の気象傾向と一致。日本でも西日本の高温、多雨は傾向通りだった。
過去の傾向と一致しなかったのはユーラシア大陸の中緯度域。北極圏の寒気が放出されて南下し、ヨーロッパやアジア中部の広い範囲で異常低温を記録。北日本や東日本も影響を受けた。
エルニーニョは、貿易風が弱まってペルー沖の水温が高い状態が続く現象。各地の異常気象が食糧危機を招くこともあり、今回も昨年春から干ばつが続いているオーストラリアで、小麦の生産が大打撃を受けている。