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北朝鮮の拉致被害者で、新潟県柏崎市の蓮池薫さん(45)、祐木子さん(46)夫妻は27日、柏崎市役所で会見した。夫妻は、子供に対して自らを在日朝鮮人の帰国者と説明していたことなどを明らかにしたうえで、来年への思いを語った。
帰国者5人が再会した際の会見で、祐木子さんは年越しそばや雑煮を食べたと話したが、夫妻は「日本に住んでいて帰国した在日朝鮮人」と子供たちに説明していたとし、「(子供たちは、日本の風習があることを)不思議には思っていなかったと思う」(蓮池さん)と話した。
拉致された後に結婚するまでの経緯を詳細に説明。78年7月に拉致された後、別々の施設に収容され、同9月ごろにそれぞれ相手は日本へ戻されたとの説明を受けた。80年5月初め、突然、双方の存在を知らされ「会いたいなら明日会わせる」と伝えられ、公園で再会。その場で薫さんがプロポーズし、1週間後に結婚したという。
また、拉致について、蓮池さんは「許しがたい」、祐木子さんは「本人、家族にとってもひどいことで犯罪行為だ」と位置付けた。
蓮池さんは、今年を「予想できなかった出来事の連続で、激動の年だった」と振り返った。さらに、第三国で子供たちに会う可能性については「日本で待つことに譲歩や妥協はあり得ない」と否定。「来年は子供たちと一緒に、将来に向けて一歩を踏み出せる一年にしたい」と希望を語った。 【小畑英介、金沢衛】
[毎日新聞12月27日] ( 2002-12-27-20:41 )