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太田龍の時事寸評:デービット・アイクの警告−対イラク戦争に英国をスムーズに参戦させるための、ある種の謀略の可能性。 [週刊日本新聞]
投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 22 日 03:44:06:


投稿 平成14年12月21日22時12分

太田龍の時事寸評
平成十四年(二〇〇二年)十二月二十一日(土)
(第四百二十六回)


○ デービット・アイクが、二〇〇二年十二月二十日、インターネットホームページ上で緊急警告を発した。

○ その趣旨は、次の通り。

 イラクに対する侵略戦争の準備が、最終段階に入りつつあるにも拘らず、なほ、多数の英国人は、戦争プロパガンダに屈服して居ない。
(つまり、英国人の多くの部分が、イラクに対する戦争に、英国軍が参戦することに反対して居る。)

○ このような状況では、何千何万というイラクの男女、子供たちに対する虐殺を支持するように、そして更に、彼らが次の戦争の標的とすべく、悪魔化するいかなる国に対しても、そうした大虐殺を支持するように、英国人の心理を操作するために計画された、テロリストの憤激(アウトレイジ)が演出される。

  と言うことは、きわめてありそうなことだ。

○ 同じ理由で二〇〇三年には、米国にもこの種の演出(テロリストの憤激)がなされるであろう。

○ アイクは以上のように述べて居る。

○ アイクのこの警告は、全く有りそうな話だ。

○ つまり、分かりやすく言へば、英国内のどこかで、イスラムのテロリストの仕業と見せかけたテロ攻撃が演出される。
そしてそれをテコにして、英国の世論を、対イラク参戦支持の方向に作り変える謀略の可能性。

○ ブレア英政権からすれば、このような謀略を実施する必要性は、きわめて高い。
  否、それは絶対に必要であろう。

○ しかし、ボロを出さないで、彼らが英国内のあまりにも多くの人々の疑惑と監視の目をくぐり抜けて、その謀略をうまく成功させる、絶対の保障も存在しない。

(了)

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