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『「和平できぬなら退陣を」 エルサレム総大司教が批判 [朝日新聞]』( http://asyura.com/2003/war20/msg/279.html )と呼び掛けたカソリックのエルサレム総大司教のミシェル(ミカエル)・サバハ氏(パレスチナ人)が「ニューズウイーク」のインタビューに応えているので紹介させたいただく。
P.15の「Periscope」
『
〈前略〉
(パレスチナ人の20%はキリスト教徒)。中東でイスラム教徒とユダヤ教徒の対立が続くなか、この地域のキリスト教徒が置かれている状況についてサバハに聞いた。
*
−イスラエルでキリスト教徒として生きるのはむずかしいか。
キリスト教徒も他の人々と同じように暮らしている。生活が苦しいのは彼らがパレスチナ人だからだ。移動の自由は制限され、物ごい同然の生活だ。この地を離れる者もいるが、信念や祖国と教会への忠誠心からとどまる者もいる。
〈中略〉
−イスラム教徒とユダヤ教徒が大多数を占める土地で、キリスト教徒のパレスチナ人であり続けるのは困難を伴うのではないか。
キリスト教徒もパレスチナ社会の一員だ。パレスチナを離れる者がいるのは、イスラムの影響から逃れるためではなく、職がなく、政治的緊張も高まっているからだ。イスラム教徒による迫害もない。いつの日か独立国家を樹立するのがパレスチナ人共通の願いだ。
−いずれ支配権を握り、異教徒を改宗させようとするイスラム教徒もいるのでは?
少し待って欲しい。欧米人には理解しにくいだろうが、パレスチナ人は共存していく方法も、自分たちが置かれた関係を理解する方法も知っている。多少の問題はあっても同じ民族なのだから。
〈中略〉
−自爆犯は真の殉教者だろうか。
イスラム教ではそうだが、キリスト教では、たとえ祖国のためであっても自殺は許されない。
−イスラエルも攻撃されている。
イスラエルは攻撃などされていない。他人の土地を占領し攻撃するのをやめれば、仕返しを受けて苦しむこともなくなる。
−この1年でいちばんの慰めは?
絶え間ない戦争の中で、人々が忍耐と希望を失わずにいることだ。
』
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★ インタビューをした「ニューズウイーク」記者は、パレスチナの地で千年以上もイスラム教徒・ユダヤ教徒・キリスト教徒が共存してきた歴史的事実を知らないようだ。
信仰者が他者に信仰を説くのは、イスラムに限らず、キリスト教でも当然の行為であろう。