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福島県の佐藤栄佐久知事は19日、自民党のエネルギー政策の合同会議で「政府は原子力推進の情報しか出さないので国民を誤らせている。良い情報、悪い情報を出し、国民に判断してもらうことが大切だ」と述べ、核燃料サイクル計画を含む政府や電力会社の原発推進政策を痛烈に批判した。
福島県は不正試験が問題となった東電の福島第1原発1号機など原発10基を抱え、佐藤知事は県独自の核燃料税を設けるなど、原子力政策に一家言を持つ。この日は「(政府や電力会社は)原発をやらないと電気が消えてしまうというPRしかできない。欧州のように『危険ですよ』から始めないと。使用済み核燃料の再処理の問題を政府が議論しないのはおかしい」と述べた。
これに対し、使用済み核燃料の再処理工場を抱える青森県の津島雄二衆院議員が「あなたの考えは間違っている。核燃料サイクルに賛成なのか反対なのか」と詰め寄ったが、佐藤知事は「再処理に11兆円かけてやるのがよいのか。国民に情報提供して考えた方がよい」と、最後まで譲らなかった。 【川口雅浩】
[毎日新聞12月19日] ( 2002-12-19-23:09 )