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★ 石油の世紀から水の世紀へという流れもあります。
世界147カ国の水資源や水環境の状況を数値化し、「水の豊かさ」を順位付けした報告書を、世界水協議会(本部フランス)などの国際研究チームが11日、発表した。
資源量や水道の普及率から、環境面までを総合的に国際比較したこれまでにない調査で来年3月、京都市などで開かれる世界水フォーラムに向けた試み。
トップはフィンランドで、カナダ、アイスランドの順。ワースト3は、ハイチ、ニジェール、エチオピアで、貧しい発展途上国での水問題の深刻さも、鮮明になった。日本は環境面での成績が悪いことなどから34位にとどまった。
チームは、安全な上水道の普及率、1人当たりの水資源量、絶滅の危機にある水生生物の数など多くのデータを基に「資源」「環境影響」「利用」などの5分野につき、各20点満点、総計100点満点として数値化した。
トップはフィンランドの78点、最も点数が低いのは、ハイチの35.1点だった。日本は、普及率では満点だが、水資源の利用効率の悪さや、環境面での低得点が響き、64.8点で34位。米国は32位だった。
スリナムとガイアナの2つの途上国が、上位10位に入る一方で、下位10カ国のほとんどを、ルワンダ、チャドなどアフリカの最貧国が占めた。
研究チームは「水にまつわる貧しさが、各国の経済や社会発展の遅れと深い関連があることが分かった」と指摘。「来年の水フォーラムで、これらの水資源問題の解決に向け、明確な行動計画を作る必要がある」とした。(共同)