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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20021125k0000m010120000c.html
2002年11月25日
党費肩代わり:全政連が自民74議員に献金 総額7億円超
自民党の清水達雄参院議員(68)の98年参院選で、党費1億円を肩代わりしていた全国不動産政治連盟(全政連)が、同党の宅地建物等対策議員連盟(宅建議連)所属の衆参59議員に、98年から4年間で総額1億5228万円を献金していたことが、分かった。献金トップは、事務局長を務める清水議員の3960万円。こうした「宅建族」議員や同党の資金管理団体への献金の総額は、4年間で7億8719万円に上っており、全政連が自民党の集金・集票マシンとなっている実態が明らかになった。
全政連の98〜01年の政治資金収支報告書によると、収入は傘下の都道府県不動産政治連盟(会員11万5000人)からの寄付として毎年約3億3200万〜4億円が記載されている。
支出は清水議員ら旧建設省OB10人を含む宅建議連の議員59人の政治団体などへ4年間で総額1億5228万円を寄付しているほか、森喜朗前首相ら宅建議連以外の閣僚経験者ら15人に計2258万円を寄付していた。
このうち「清水達雄後援会」は参院選のあった98年はパーティー会費270万円を含む810万円、99年は1400万円、00年は1200万円、01年は550万円の寄付をそれぞれ受けていた。
さらに、同党の資金管理団体「国民政治協会」に4年間で8750万円を直接献金しているほか、都道府県の自民党宅建支部を迂回(うかい)する形で約5億2483万円を同党に献金していた。
献金額は国政選挙の年に増え、参院選のあった98年は2億116万円、衆院選の行われた00年は2億3274万円にのぼっていた。
清水議員の参院選をめぐっては、全政連が集めた2万人分の党費1億円を肩代わりし、獲得党員1人あたり500円の報奨金を出していたことなどが判明している。
全政連が宅建議連と開催している年1回の合同総会には、所属議員が招待されている。全政連の複数の役員によると、こうした献金は藤田和夫会長が独断で決定し役員らにも報告していなかったという。元役員は「役員会で献金先の公表を要求したら、『総務省に行って閲覧してこい』と門前払いされた」と話した。
【上遠野健一、大平誠】
◆全政連からの寄付額上位(98〜01年分)◆
国会議員 主な資金管理団体 金額
(1)清水達雄 清水達雄後援会 3960
(2)古賀 誠 古賀誠筑後誠山会 1100
(3)村岡兼造 兼 山 会 1050
(4)森 喜朗 春 風 会 886
(5)石原伸晃 石原伸晃の会 690
(6)保岡興治 保岡興治後援会 590
※敬称略、金額の単位は万円
[毎日新聞11月25日] ( 2002-11-25-03:01 )