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<朝日>替)故郷への帰還認めよ イラク攻撃最前線基地の島民が提訴
米軍基地のあるインド洋の英領ディエゴガルシア島からモーリシ
ャスなどに強制移住させられた数千人の島民が、故郷への帰還と補
償を求め英国で訴訟を起こした。だが米国はイラク空爆を視野に、
B2ステルス爆撃機の同島への展開準備を始めている。
英国からの報道によると、島民や家族ら約5000人が10月3
1日、英外務省を相手取り、帰還の実現と、長引く移民生活に対す
る物的、精神的補償を求める訴えをロンドンの英高等法院に起こし
た。
約2000人の島民は71年、全島を基地として米国に貸与した
英政府の布告で、数千キロも離れたモーリシャスやセーシェルに強
制移住させられた。原告のモーリシャス在住の島民らがつくる「チ
ャゴス難民グループ」などによると、島民の多くは高齢化が進み、
スラムでの極貧生活や、差別に苦しんでいる。
島民らは00年11月、島民を強制退去させた英政府の措置は違
法だったとの英高等法院の判決を一度勝ち取っている。だが、2年
後の今も帰還は実現していない。
米軍のアフガニスタン空爆でも同島は出撃基地になった。イラク
空爆を実行することになれば、米軍は再び出撃基地として使う方針
だ。