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米英は懐疑的な見方 イラクの安保理決議受諾
2002.11.14
Web posted at: 10:25 JST
- CNN
国連(CNN) イラク政府が13日、大量破壊兵器の査察・廃棄に関する国連安保理新決議を受諾したが、一方でイラクは「大量破壊兵器はない」とも主張している。米英は、新決議がイラクに求めている大量破壊兵器開発計画に関する報告について「実行されるのか」と懐疑的な見方をしている。
イラクのドゥーリ国連大使は13日、国連のアナン事務総長宛ての書簡を提出した。記者団に対し同大使は「イラクは大量破壊兵器を持っていない。私たちは、査察団がイラクに戻ることを心配していない。イラクはクリーンだ」と述べた。
ブッシュ米大統領は同日午後、アナン事務総長と会談し、「安保理は、平和のためにフセイン大統領が武装解除されると、私たちや世界が期待できる強いメッセージを出してくれた。国連はその責任が一段と高まった」と述べ、同事務総長の指導性に感謝の意を表明した。
会談後、同事務総長は「大切なことは受諾するということではなく、実効性だ。査察団をイラク入りさせ、イラクに対しては協力を求める。今回の査察は、我々が待ち望んでいた本当のテストだと思う」と述べた。
イラクは新決議により、12月8日までに大量兵器開発計画についての完全なリストを作って報告することを求められている。英国のストロー外相は、今回のイラクの発表を歓迎しつつ、この報告が行われるかどうかについては懐疑的だ。同外相は「イラクの言うことは、よく変わることで悪名高い」と話す。
ロシアと中国もイラクの発表を歓迎している。ロシア政府は、イラクに対し査察に無条件に応じることを求めるとともに、米国による単独の武力行使に改めて反対を表明した。
CNNのジョン・キング記者(ホワイトハウス担当)は「ドゥーリ大使が言うように、『大量破壊兵器はない』という立場をイラクが今後も取り続けたまま、12月8日になるとすると、外交交渉は、一気に武力行使へと変化するのではないか」と報告している。
新決議には、イラクが決議に対する「重大な違反」を続けた場合、武力行使につながると考えられている文言が盛り込まれているが、国連のアナン事務総長は13日、何を持って「重大な違反」とするのかについてあいまいさがあることに懸念を示している。