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【モスクワ7日=古本朗】モスクワの劇場占拠事件で全滅したテロ犯集団の遺体処置をめぐり、イスラム教徒の忌み嫌うブタの皮に包んで埋葬する――という奇怪なアイディアが浮上、物議をかもしている。
劇場占拠事件(10月23日−26日)を引き起こした総勢41人のチェチェン・イスラム武装集団は、露特殊部隊の急襲作戦で全員が死亡した。モスコフスキー・コムソモレツ紙が先に報じたところによると、露治安当局は、武装集団を率いたモフサル・バラエフ野戦司令官らが、「聖戦の殉教者」として天国のアラーのもとへ召される願望を公言していた点に着目。イスラム教で不浄の動物とされるブタに触れて身体が穢れると天国に行けない、との解釈に基づき、全員の遺体をブタ皮に包み埋葬する方針を決定したという。
この教義解釈が正しいかどうか、はさておき、当局の狙いは、殉教テロによる昇天を願うイスラム過激派の士気をくじく点にある模様だ。日本や欧米の常識では奇怪に映る措置だが、有力ネット新聞ガゼータ・RUも、“ブタ皮埋葬”が実行される可能性を示唆した。しかも、事件後の議会での「テロ対策法」などの改正により、武装集団の遺体は親類縁者にも引き渡されず、埋葬場所も知らされない。
この動きに対し、リベラル派のボリス・ナデジジン下院議員は、「今日でも一部の(未開)部族は、(敵の)遺体をブタ皮に包んだり、杭を打ち込んだりするが、我々が、それをするのは野蛮だ」と批判した。(読売新聞)
[11月7日22時37分更新]