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11/05 06:34 迎撃ミサイルを導入へ 核施設防衛でパキスタン 印 外信13
【イスラマバード5日共同】パキスタンの軍事筋が四日明らかに
したところによると、パキスタンは、敵の弾道ミサイルによる攻撃
から核施設などを防衛するため、米国から迎撃ミサイルシステムを
購入する方針を決め、このほど交渉を開始した。
同じ核保有国の隣国インドがロシアから迎撃ミサイルシステムを
導入する動きがあることへの対抗措置で、両国の軍備競争はミサイ
ル開発から迎撃システムの構築へと拡大することになった。
同筋によると、パキスタンと米国は既に非公式な協議に入った。
米国は、インド、パキスタンを含めミサイル開発競争を抑制すると
の観点から売却に前向きな姿勢を見せているという。
パキスタンは、湾岸戦争時にイスラエルで使用されたパトリオッ
トか、ナイキ、ホークの両ミサイルを利用した三つの迎撃システム
の中から導入する計画。核施設のほか、攻撃用ミサイルの保管施設
の防衛にも使う。費用は約十五億ドル(約千八百億円)が見込まれ
ている。
米国は一九九○年、核開発疑惑を理由にパキスタンへの軍事援助
を停止したが、昨年九月の米中枢同時テロの後、アフガニスタンで
の「対テロ戦争」にパキスタンが協力したため制裁解除を決めてい
た。
インドとパキスタンは九八年に相次いで核実験を実施。その後も
ミサイル開発を競い、カシミールの領土紛争をめぐり軍事衝突の危
険が時折高まる状況が続いている。
(了) 021105 0634
[2002-11-05-06:34]