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国家警察は2日、東南アジアのテロ組織ジュマア・イスラミア(JI)の指導者とされるアブバカール・バアシル容疑者(64)の事情聴取を開始した。しかし、同容疑者は聴取続行の条件として米国当局が拘束している国際テロ組織アルカイダ幹部オマル・アルファルク容疑者(31)の召喚など3項目を要求しており、拘束から1週間が過ぎた現時点でも本格的な聴取が始まらない異例の事態となっている。
国家警察は東ジャカルタの警察病院内で2日夕方から開始した事情聴取で、50項目の質問を予定していたが、アブバカール容疑者は3問目の時点で聴取を拒否。警察に対し、聴取を続行するための条件として◇先月28日の拘束時に起きた騒乱に関する謝罪◇米当局に拘束されているアルファルク容疑者の召喚◇米の圧力に他ならない自らの収監措置の中止――の3つを要求した。
これに対しダイ国家警察長官は3日、拘束時の騒乱に関してはすでに同容疑者が入院していた中部ジャワ州ソロのムハマディア病院に謝罪済みと説明。またアルファルク容疑者の召喚に関しては「不可能ではないが困難だ」と述べ、要求に応じる可能性の薄いことを示唆した。
アブバカール容疑者は先月19日、今年6月に西ジャワ州で拘束されたアルカイダ東南アジア幹部のアルファルク容疑者と面識があったとして逮捕され、28日に入院先で強制拘束された。アルファルク容疑者が関与を自供した2000年末の教会同時テロや1999年4月のイスティクラル寺院爆破(ジャカルタ)をはじめ、メガワティ大統領の暗殺や東南アジアの米国関連施設爆破などの計画に関与した疑いも持たれている。
警察側は今後も聴取を続行する予定としているが、日時などは依然として未定。また弁護団は3日、上記の3条件を満たさない限り同容疑者は一切の質問に黙秘すると表明しており、今後も取り調べは難航が続きそうだ。