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英国のダイアナ元皇太子妃の死後、ダイアナさんや家族の私物を盗んだ罪に問われた元執事の裁判で、検察側が1日、突如公訴を取り下げた。決め手になったのは、被告の無実を示唆するエリザベス女王の一声。異例の「介入」に踏み切った女王の真意をめぐり、憶測が飛び交っている。
ポール・バレル被告(44)はダイアナさんが97年に事故死するまで執事を務めた。昨年1月、ダイアナさんの服や帽子、写真など約300点をケンジントン宮から無断で運び出し、隠し持っていた疑いで逮捕された。
女王は97年にバレル氏と言葉を交わした際、「ダイアナさんの所持品を安全な場所で管理している」と打ち明けられたことを最近思い出し、チャールズ皇太子を通じて、捜査員に連絡したという。検察は1日、「裁判は誤った前提で進められていた」との声明を公表、陪審に対し、バレル氏の無罪を評決するよう求めた。
バッキンガム宮殿の報道官は同日、「バレル氏追及を断念したのは検察独自の判断」と述べ、女王の影響力行使を否定した。一方、同氏はロンドンの裁判所前で、「女王が救ってくれた」と興奮気味に語った。
あっけない幕切れの背景を、BBCなどのメディアは「女王の司法介入」と報じた。近く、バレル氏に対する尋問が予定されるなど、裁判が佳境を迎えていただけに、疑念は深い。
「公判で王室に都合の悪い事実が次々と明らかになる恐れがあった。女王は自ら、手を打つ必要を感じたのではないか」(英紙記者)といった見方も出ている。
(11:28)