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新年度予算案をめぐる対立が続いたイスラエルで、労働党首のベンエリエゼル国防相に続き、党重鎮のペレス外相ら5閣僚も30日夜(日本時間31日未明)、辞表を提出した。シャロン首相は同日夜、右翼政党との連立工作を始めたが、新たな連立与党の議席はかろうじて過半数に達する見込みで、イスラエルの政局は当分不安定な状態が続く。
閣僚の辞任確定は48時間後だが、労働党は同日夜の予算案第1回投票で反対票を投じ、シャロン首相との亀裂が決定的になった。予算案には右派野党が賛成票を投じ、67対45の賛成多数で可決された。
シャロン首相は国会での投票後、右翼政党の「国家統一党−イスラエル我が家」と新たな連立を組むための協議を始めた。イスラエルのメディアはシャロン首相が安定多数確保に向けて来春に総選挙を実施する可能性を伝えている。
ベンエリエゼル氏は国会で「労働党は多くの約束を(シャロン首相から)取り付けたが、何ひとつ具体的なものはなかった」と述べ、予算案をめぐる折衝で具体的な妥協案をシャロン首相から引き出せなかったことを辞任の理由に挙げた。 (13:22)