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【北京30日=佐伯聡士】
「駅前の人影もまばらで、バスも見当たらない」――。中国誌「新聞週刊」(10月28日号)は、初代長官に任命された楊斌氏が違法行為で中国公安当局の取り調べを受け、先行きが危ぶまれている北朝鮮の新義州特別行政区のルポを掲載した。
それによると、新義州市内には、「偉大な指導者・金日成万歳」「21世紀の太陽・金正日将軍万歳」などのスローガンがあふれ、すべての大通りが広々としていた。ただ、同行している北朝鮮のガイドが新義州市中心部だと説明する駅周辺でも、人影はほとんどなく、路線バスも全く見当たらなかった。行き交う自転車すら少なく、偶然、日本製の小型乗用車が数台走り去っただけだという。
また、通り両側のビルの高さは、最も高くて6、7階程度で、外壁の色は灰色で統一されていた。住民は基本的に深緑か紺色の服装で、大半が布靴だった。
取材は、同誌記者が今月17日、鴨緑江対岸の中国遼寧省丹東市から、旅行者として「1日観光ツアー」に参加する形で行われた。新義州市の1日観光は、中国人の場合、手続きに2日程度かければ許可されている。観光を許されたのは、駅周辺のほか、金日成記念館、幼稚園などに限られた。
バスで出発する前、中国側ガイドから、指定区域外での自由行動禁止、軍人や警官だけでなく住民や街の様子も勝手に写真撮影しないよう指示されたという。
(10月30日22:24)