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「ガスはフェンタニル系」 劇場突入でロシアが認める
2002.10.31
Web posted at: 10:12 JST
- CNN
モスクワ(CNN) 当地の劇場占拠でロシア当局が使用したガスについて、ロシアのシェフチェンコ保健相は30日、麻酔や鎮痛効果がある「フェンタニル」と呼ばれる物質から誘導されたガスであることを認めた。またガスによる人質の死者は117人に増えた。
フェンタニルは、麻薬に近い物質で麻酔薬や鎮痛剤として使われる。これを吸うと、体の活動性が失われる。肝臓、心臓、腎臓や肺に障害を起こす恐れがあり、米疾病対策センター(CDC)によると、過剰摂取は致死的になるという。
同保健相は劇場内で使用されたガスの量は明らかにしなかったが、「致死的なものではなかった」と強調した。また今回のガス使用は「化学兵器の使用を禁止している国際条約に違反するものではない」とも述べた。
ロシア当局は使用したガスを特定することを拒否してきたため、憶測が広がっていた。30日には、ドイツ専門家が生存者の体内に残った物質の分析から「ガスは、ハロタンと呼ばれる麻酔薬だった」との声明を発表していた。
ロシア当局が使ったガスがフェンタニルである可能性は、米情報当局の話として、29日付米紙ニューヨーク・タイムズが報じていた。
劇場占拠での人質の死亡は少なくとも117人に達し、2人を除いて死因はガスによる障害だった。さらに100人以上が入院しているとみられている。