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日朝正常化交渉:
「核問題協議せず」 北朝鮮側代表
【クアラルンプール澤田克己】クアラルンプールで再開される日朝国交正常化交渉で、北朝鮮側代表を務める鄭泰和(チョンテファ)大使は28日朝、クアラルンプール入りした。大使はクアラルンプール国際空港で、毎日新聞などの取材に対し「(核兵器開発問題を協議する)準備はしてきていない」と述べた。拉致事件の生存者5人と家族らの永住帰国に関しては直接答えず、「(拉致問題は)完全に解決されている」との北朝鮮側の基本姿勢を繰り返した。
日本側は今回の交渉で、北朝鮮の核兵器開発問題と、拉致事件被害者らの永住帰国問題を最優先議題として取り上げる考えだ。しかし、鄭大使の発言は、こうした議題に北朝鮮が積極的に応じる考えがないことを示したものだ。日本側は特に、国際社会から注目されている北朝鮮の核開発問題で安易な妥協は出来ず、今回の日朝国交正常化交渉が、極めて厳しいものになることが予想される。
[毎日新聞10月28日] ( 2002-10-28-15:01 )