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☆しかし気化ジアゼパムごときで衰弱してたとはいえホントニ115人も死ぬかねえ。。ちと信じがたい
劇場占拠の人質死者拡大、特殊ガスの作用強まる
【モスクワ=石川陽平】チェチェン武装グループによるモスクワ市内の劇場占拠事件で、市保険委員会は27日夜、100人を超える人質が治安部隊の使用した特殊ガスが原因で死亡したことについて、2日間以上に及んだ過酷な監禁生活で健康と精神状態が悪化し、特殊ガスの作用が強まったとの見方を示した。
人質の治療に当たった同委員会委員長のセリツォフスキー医師は記者会見で、人質の直接の死因について「心臓の機能低下や呼吸困難、血液循環の悪化など」を挙げた。その上で「通常はこうしたガスの使用では死に至らない」と指摘。水分や栄養分の不足、精神的なショックやストレス、運動不足、持病といった要因があった場合に死亡すると説明した。
一方、会見に同席した麻酔の専門家は、治安部隊が使用した特殊ガスの名前などは特定せず、「麻酔のために外科で使用されている一般的な麻酔剤だ」としている。使用量を増やすと心臓の機能低下といった症状を引き起こすという。海外の軍事専門家らは意識混濁や幻覚をもたらすガス「BZ」を使用した可能性を指摘している。 (11:00)
特殊ガス、旧ソ連軍開発の無能力化剤か 劇場突入作戦
ロシア内務省のワシリエフ第1次官は26日、モスクワ劇場占拠事件の人質解放作戦で催眠性の「特殊ガス」を使用したことを認めた。このガスで多数の人質がショック症状を起こし、死亡あるいは重体に陥った。人質の証言では銃弾で死傷した人質はほとんどいなかったという。当局はガスの成分を明らかにしていないが、冷戦時代に旧ソ連軍が開発した無能力化剤の一種との見方がある。
次官は「爆弾を巻き、指を起爆装置にかけていたカミカゼ(自爆)テロの犯人を無力化するため」とし、特殊ガスが正当に使われた点を強調した。
ロシアの化学兵器専門家、レフ・フョードロフ博士は、鎮静剤の一種の無能力化剤を散布したとの見方を示した。正常に使えば、一時的に身体がマヒするが、自然に回復する。AP通信によれば、米国の専門家は精神安定剤ジアゼパムを霧状にしたものや、少数の人間を一時的にマヒさせて戦闘能力を失わせる無能力化剤の一つ「BZ」が使われた可能性を挙げている。
特殊部隊は事前に特殊ガスを散布、突入時にはガスマスクを装着していた。作戦完了まで約2時間かかり、健康状態の悪い人質が長時間ガスを吸ったとみられる。確実な犯人捕捉や劇場大ホールの広さを考慮し、より強化されたガスを使った可能性もある。
旧ソ連軍は、アフガニスタン侵攻戦争が泥沼化した80年代、抵抗するイスラム勢力を鎮圧する際に特殊ガスを使用したとの記録がある。2年前に北極圏バレンツ海で原子力潜水艦クルスクが沈没した後、政府に抗議する遺族の集会で「興奮を抑えるため」として、遺族の女性にひそかに鎮静剤を注射した疑惑もあった。
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ジアゼパムは、サリン、VXなどの神経ガスによって起こるけいれんを治療するためにも使われる。地下鉄サリン事件の被害者の治療にも使われた。BZ(3−キヌクロジニルベンジラート)は戦場ではなく、ハイジャック犯などの制圧に使われる。錯乱や幻覚を起こすことがある。
化学兵器にも詳しい九州大医学部の井上尚英教授(衛生学)は「大勢が睡眠状態や錯乱状態になったのなら、BZなど無能力化剤が使われた可能性が大きい」と見る。だが、「無能力化剤で死亡する人は少ないはず。ガスによって死亡した犠牲者がいるのなら、何か別の有毒ガスも使われたことが考えられる」とも指摘している。 (03:03)