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会員制の情報誌「テーミス」11月号に、拉致問題関連で、北朝鮮内部に拉致の情報を日本に公開するかどうか、で対立があり、小泉首相の訪北直前に軍部によるクーデータ未遂事件があり、金正日は難を逃れたが、拉致被害者8人はこの時、クーデター派によって殺されたらしい、という情報が載っています。
まあ、ちょっと「トンデモ系」の情報とは思います。会員制の月刊情報誌としては、テーミスの他に、「選択」「フォーサイト」が著名ですが、もともと週刊誌(「週刊テーミス」=小学館発行=)だっただけに、テーミスの記事は玉石混交、単なる揣摩憶測や都市伝説に近い噂(ルーマー)という感じの記事もけっこう見受けます。
北朝鮮に詳しい評論家の話では「北朝鮮軍は、北最大の公共団体、特殊法人であり、戦闘訓練ばかりしているわけではなく、土木工事や農作業支援、災害復旧など国のインフラ整備から、経済活動支援まで幅広く活動している。従って、北の最高指導者に対するクーデタを考える、といった可能性はゼロに近い」と言っています。
まあ、戦国時代の各群雄の軍団のような感じですね。信長のみが、戦闘に専念する軍団を作ったわけですが、他は農繁期は農業をしていたわけで、信玄や謙信が上洛できなかったのも、この「半農半戦闘」という中途半端なあり方のせいでもあります。
また、250万人を擁する中国人民解放軍も、毛沢東理論によって、各軍管区ごとに、経済活動をして、軍団維持に必要な金を調達する”一種の企業グルーブ”を抱えており、最近の中国の大手企業グループのいくつは、母体が、この人民解放軍の企業セクションといわれています。武器や麻薬の横流しをしているケースもあるようで、黒社会(マフィア化)の一翼もこの系統の出身者が担っているようです。2000万人しか人口がいない北では、軍が最大の組織、テクノクラート集団であることは考えてみれば当然ですな。日本社会に暮らす者にとっては、このへんが”思考の盲点”のようです。