現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
いつも鋭い分析を披瀝しているD−dogさん(為替かデリバティブをやっているディーラーのようにお見受けします。ディーリングルームから投稿されているのではないでしょうか)が、22日の「戦争」板の投稿(「イラクより危険」北朝鮮脅威論、米政界に浮上)で指摘していたように、ダブヤ政権の対イラク戦略がまた、揺れ始めているようです。23日の日経朝刊でも、「米の対イラク最終目標、政権打倒から武装解除に(転換か」という記事を載せています。
D-dogさんが「米軍の対イラク攻撃は、どうも戦争経費を負担する篤志家が不在で、挙げた拳を東にシフトするよう(な気がして)ならない」と書いていたように(もちろん、篤志家とはロックフェラーら東部金融資本、東とは北朝鮮のことでしょう)、2000億ドル(24兆円)ともそれ以上とも言われるイラク戦費用の捻出、その後の”占領費用”をどうするか、がメドがつかないのでしょう。
米国の景気後退の深刻さ、来月の中間選挙でイラクより経済問題に焦点が移りつつあること、フロリダのジェブ・ブッシュ(ダブヤ弟)の苦戦など米国の国内情勢がハードライナーに有利に展開していないことや、国連の新決議を巡っての露仏の抵抗が予想以上に強いこと−−などが背景でしょう。
勘ぐれば、北の核(兵器)開発の事実の肯定も、米国の戦端を分散させて、ダブヤの判断を迷わせよう、という金正日−−サダム・フセインの共同戦線の可能性もゼロではないかも知れません。イラクは(イランも)北からかなりの兵器を買っていますし、スカッドミサイルのプロトタイプはテポドン(ノドン)と言われています。重油かドルを(米国にバレないように)北へ供給する約束があれば、キムさんも、「悪の枢軸連合」としてロールテイキングするのではないでしょうか。(まあ、ほとんど冗談の「トンデモ話」として紹介しているのも事実ですが)。
「対イラク戦は起きない」と主張してきた小生としては、予測が当たる気がまた、してきました。
小生が対イラク戦否定論者なのは、@最終目標が不明確なことA大量破壊兵器の破壊とフセイン政権打倒とはイコールではないのに、これを混同したような戦略をハードライナーどもが平気で言うこと−−−など、戦争という最大の国家戦略判断(つまり最もリスキーである、という意味でもありますが)をなめたような扱いをしているダブヤ政権では、所詮、大英断はできないだろう、という読みからです。もっとリアル・エコノミーの現場にいるD−dogさんの視点は全く違う、と思いますが、鋭い分析をこれからも提供して下さい。