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【CJC=東京】
ロシア正教会モスクワ総主教座の正教会関係担当ディオニシ・ポズニャエフ司祭が、このほど北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の首都平壌訪問を終え、北朝鮮側と教会設立について協議したことを明らかにした。ただこれは基本的に北朝鮮在住のロシア人のためのものだと言う。「我々の関心は主にロシア人にあるが、北朝鮮市民が出席を望むなら、我々は受け入れる」と同司祭がモスクワで10月17日、旧共産圏のキリスト教事情を監視している英ケストン通信社に語った。
同司祭を招待した『朝鮮宗教者協議会』のジャン・ジェオン議長は、ロシア正教会の会堂を首都に建てることを認めるのは政府の意向だ、と「公式に」通告した。同議長は協議のため年内にもモスクワを訪問するという。
北朝鮮は宗教活動を厳しく規制している。現在北朝鮮には公認宗教組織として『朝鮮仏教徒連盟』『朝鮮キリスト教連盟』『朝鮮カトリック教協会』『朝鮮天道教会中央指導委員会』が存在している。しかしそれらは実体のないもので、典礼などはほとんど行われていない、との観測もある。
ジャン・ジェオン氏は『朝鮮カトリック教協会』中央委員会委員長でもあるという。
平壌で同司祭は当局側との会談はしなかったが、それは「政府には宗教関係を扱う機関がなかった」からで、協議にはロシアの外交官が同席したという。
「議長は私に正教徒の北朝鮮市民はいないと言っていたが、1世紀前に朝鮮でロシア正教会が布教した時に正教徒となった人たちの子孫がまだいると思う」と、同司祭は報告している。平壌にはロシア市民130人がいると伝えられる。
金正日総書記は2002年8月のロシア極東地方を訪問した際、ハバロフスクで聖インノセント教会を訪問、約1時間にわたって正教会やロシアの宗教事情について同教会の司祭と話し合っている。