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北朝鮮に拉致され、一時帰国している福井県出身の地村保志さん(47)と浜本富貴恵さん(47)が一時帰国する際、北朝鮮政府から「もう用はないので、一家で(日本に)帰りなさい」という趣旨のことを伝えられていたことが20日、わかった。
地村さんが帰国4日目の18日に父の保さん(75)に明かしたもので、夫婦だけで帰国した理由について保志さんは「日本語が分からない子を連れて帰ったらかわいそう」と説明したという。
保さんは「拉致を認めて謝罪したのだから(子どもを理由に帰国をためらっても)家族そろって日本へ帰すのが順序。何か裏があるのでは」と同国政府の真意を計りかねている。
小浜市の実家で保さんが「なぜ生んだ子を置いてきたのか。北朝鮮に(そうするよう)言われたのか」と問いただすと、地村さんは「そうやないんや、父ちゃん。僕らは北朝鮮に『用はない』と言われた。一家で帰れと言われた」などと話したという。
その際、地村さんは「北朝鮮が自分たちの永住帰国を認めているのだろう」との感触を得たという。
(10月20日20:25)